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2005年02月01日

CODE―インターネットの合法・違法・プライバシー

■ 書籍情報

CODE   【CODE―インターネットの合法・違法・プライバシー】

   ローレンス レッシグ (著), 山形 浩生 (翻訳), 柏木 亮二 (翻訳)
   価格: ¥2,940 (税込)
   翔泳社(2001/03/27)

 本書によれば、他人の行動を「規制」するには4つの方法があります。「法、社会の規範、市場、アーキテクチャ」の4つです。
 例えば、シートベルトの着用規制を行う場合には、
・「法」:着用を義務付ける法律を作り、従わない場合は権力を背景に罰する。
・「社会規範」:公共教育キャンペーンによってシートベルトをしないことを恥ずべき行為にする。
・「市場」:保険会社に補助金を出してシートベルト着用者の保険料を下げる。
・「アーキテクチャ」:シートベルトをしないとエンジンがかからない構造にする。
という4つの方法を選択できるということです。
 本書は、インターネットという新しいフィールドを素材に取り上げていますが、そこで論じられていることはリアルな世界の「自由と規制」そのものの問題点なのです。


■ 個人的な視点から

 中学生の頃には、「自由」に憧れ「規制」に反発し「早く大人になりたい」と思うものですが、さて皆さん、大人になったら「自由」になれましたか?
 「自由になりたくないかい!」と尾崎豊をがなっていた10代を過ぎ分別もついて歳をとり、「規制」への嗅覚もすっかり麻痺してしまった30代ではあるのですが、それは「校則」のような上記の「法」に当たる規制だけではなく、「社会規範」や「市場」による規制にも馴染んできたということなのかもしれません。

 数年前には「インターネットは自由な世界だ!」と2ちゃんねるやYahoo!オークション(ドラえもんのタイムマシンが出品されていました)のアナーキーさに感激していたものですが、今ではそれらは公然と規制されています。
 「サイバー空間」は現実の世界と別物、という考えもありますが、現に今住んでいる世界の代表的な規制主体である「行政」のあり方を考える上で、「自由」と「規制」がせめぎあう「新世界」を観察することから得られる含意は大きいと思います。


■ どんな人にオススメ?
 ・インターネットは現実の社会とは全く別のものと思っている人
 ・現実の社会を変えるヒントを探している人


■ 関連しそうな本

 ローレンス・レッシグ (著), 山形 浩生 (翻訳)『コモンズ』
 ロナルド・H. コース (著), 宮沢 健一, 藤垣 芳文, 後藤 晃 (翻訳)『企業・市場・法』
 林田 清明『法と経済学―新しい知的テリトリー』
 ロバート・D. クーター, トーマス・S. ユーレン (著), 太田 勝造 (翻訳)『法と経済学』
 三輪 芳朗, 柳川 範之, 神田 秀樹 (編集)『会社法の経済学』


■ 百夜百マンガ

レッツゴー武芸帖 実家に帰って写真を撮ってきたら入れ替えます。【よしもとよしとも珠玉短編集】

 「社会人になる」っていうのは「自分」を押さえ込んでじっとしていることだと思っている人がいたら、「吼えろフェンダー」を読んでほしいです。別に「フェンダー」じゃなくても構わないわけですが。
 「社会起業家 成功への10カ条」によれば、「社会起業家」こそが「社会人」だということです。本当に自分のやりたいことで飯を食って行くことができて初めて「社会人」になることができる。そういう社会がすばらしいと思いますです。
 ちなみに私のメインは72年のテレキャスなので「フェンダー派」ということになります。

投稿者 tozaki : 2005年02月01日 05:00

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