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2005年02月10日
日本の官僚人事システム
■ 書籍情報
稲継 裕昭 (著)
価格: ¥3,360 (税込)
東洋経済新報社(1996/02)
日本企業の経済分析の成果をベースに、日本の公務員(国・地方)の人事制度を理論と実証の両面から分析しています。
いわゆる「日本的人事システム」と呼ばれている日本の大企業の人事システム、すなわち、
・おそい昇進・・・ランク・オーダー・トーナメント
・年功賃金制・・・積み上げ型報奨システム
・終身雇用制と呼ばれる長期雇用
などのシステムのインセンティブ面から見た経済合理性が、公務員の場合にも当てはまるのではないか、という仮説をもとに、国家公務員、および地方公務員の人事・給与システムを分析しています。
■ 個人的な視点から
本書以前の公務員制度の研究は、公務員の人事・給与制度の制度の解説と、規範的な観点、つまり「~するべき論」からの分析がほとんどだったという印象を持っています。しかし、「べき論」からのアプローチでは、現実の公務員制度がどのような働きをしているのかを分析することができません。言わば「丸腰」で現実に挑んでいたようなものだったからこそ、「机上の空論に過ぎない。現状は違うんだよ。」という言い訳を許していたのです。
日本企業を分析するアプローチを借用してくることで、「べき論」ではなく、現実の人事・給与システムの働き方を、情報とインセンティブの観点から分析する、すなわち「である論」的なアプローチで分析している、という点で、本書は後の公務員制度改革の議論に大きな貢献をしていると思います。
■ どんな人にオススメ?
・公務員の問題の根源は人事・給与制度にあると思っている人
・自分たちにとって「昇進」や「異動」がどんな意味を持っているのかを知りたい公務員
■ 関連しそうな本
伊丹 敬之, 伊藤 元重, 加護野 忠男 (編)『人的資源 リーディングス 日本の企業システム』
小池 和男『仕事の経済学』
青木 昌彦 (著), 永易 浩一 (翻訳)『日本経済の制度分析―情報・インセンティブ・交渉ゲーム』 2005年04月01日
エドワード・P. ラジアー (著), 樋口 美雄, 清家 篤 (翻訳)『人事と組織の経済学』
■ 百夜百マンガ
尾瀬あきらというと『初恋スキャンダル』とかのラブコメの人、という先入観(というか偏見)があって、モーニング連載時には読み飛ばしてたんですが、後から読み始めて全巻揃えました。
すっかり日本酒にハマって、新潟に旅行に行っては蔵元を見学したり(糸魚川の『加賀の井』が美味しくて親切でした。)、地酒の品揃えのよい店(平井酒店)に通ったりしました。
加賀の井酒造株式会社 http://www.kaganoi.co.jp/
平井酒店 http://www.awa.or.jp/home/sakehirai/
投稿者 tozaki : 2005年02月10日 05:00
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【夏子の酒】