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2005年02月17日
組織行動のマネジメント―入門から実践へ
■ 書籍情報
ステファン・P. ロビンス (著), 髙木 晴夫, 永井 裕久, 福沢 英弘, 横田 絵理, 渡辺 直登 (翻訳)
価格: ¥2,940 (税込)
ダイヤモンド社(1997/11)
本書は欧米のビジネススクールの多くで必修科目となっている「組織行動学 (OB: Organizational Behavior)」の教科書です。本書の定義によれば「組織行動学」とは、「組織内で人々が示す行動や態度についての体系的な学問」ということです。
取り扱っているのは、動機づけや個人の意思決定、コミュニケーション、リーダーシップ、業績評価と報酬システム、組織文化などです。
教科書としても非常に洗練されています(翻訳書は第5版、原書は第7版を重ねています。)が、社会人が手元に置いて辞書的に使う本としても非常に使い勝手が良いものになっています。読み物としてとっつきやすいのは『組織行動の考え方』(金井、高橋)ですので、「金井・高橋→ロビンス」の順で読んで行くと読みやすいと思います。
■ 個人的な視点から
「組織行動」という言葉からは、「組織はどういう行動をとるのか」とか「どうやって『「組織人』的に行動すべきか」という非常に日本人的(!?)なイメージ、まず組織ありきのイメージを持ってしまうのですが、実際には、心理学、社会学、社会心理学、人類学、政治科学などの成果を複合的に用いた個人の行動ベースの考え方だという印象を持ちました。
「組織行動学への行動科学の貢献」という表によると、貢献の内容は次のようになっています。
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○心理学―――(個人レベルへ)学習、動機づけ、パーソナリティ、訓練、
個人の意思決定、リーダーシップの有効性、職務満足、
業績評価、態度測定、職務設計、ワーク・ストレス
○社会学―――(集団レベルへ)グループ・ダイナミクス、仕事チーム、
コミュニケーション、地位、勢力、コンフリクト
(組織レベルへ)組織論、官僚制、組織変革、組織文化
○社会心理学―――(集団レベルへ)行動変容、態度変容、コミュニケーション、
集団意思決定、集団過程
○人類学―――(集団レベルへ)比較価値、比較態度、交差文化的分析
(組織レベルへ)組織文化、組織環境
○政治科学―――(組織レベルへ)コンフリクト、組織内ポリティクス、勢力争い
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ここに示された個別の「貢献内容」を見ると、組織行動学でどんなことを扱っているか、というのがおぼろげに見えてくるのではないかと思います。
日本の大学では「経営学」という大くくりの枠の中で、いろいろな教授が好き勝手なことを教えている、というイメージを勝手に持っていますが(何しろ自分が「経営学」の単位をとったのが15年も前の話なので・・・)、もう少し体系的に経営学を学ぶとしたら、この「組織行動学」は必修の単位として独立させるのはいいことだと感じました。
ということで、妄想でTBS(Tozaki Business School!!!)の必修科目の構成を考えてみました。
○TBS必修科目
・組織行動学―――(テキスト)『組織行動のマネジメント』、『組織行動の考え方』
・組織の経済分析―――(テキスト)『組織の経済学』、『Firms, Contracts, and Financial Structures』
・ゲーム理論―――(テキスト)『Strategies and Games: Theory and Practice』、『契約の経済理論』
・人事管理―――(テキスト)『人事と組織の経済学』、『キャリア・ダイナミクス』
・政治経済学―――(テキスト)『経済政策の政治経済学』、『Incentives and Political Economy』
・財務会計―――(テキスト)『会計とコントロールの理論』
・マーケティング―――(テキスト)『コトラーのマーケティング・マネジメント』、『ソーシャル・マーケティング』
・・・なんだか偏向した人材を世間に輩出しそうな問題校ですね。(^^;
■ どんな人にオススメ?
・「組織の中での自分」を振り返るための「鏡」を探している人
・もう一度「経営学」を学んでみたい人
■ 関連しそうな本
金井 寿宏, 高橋 潔 (著) 『組織行動の考え方―ひとを活かし組織力を高める9つのキーコンセプト』
リチャード・L. ダフト (著), 高木 晴夫 (翻訳) 『組織の経営学―戦略と意思決定を支える』 2005年04月03日
■ 百夜百マンガ
これでもかというくらい執拗に残酷な作品なんですが、一番残酷なシーンは最も軽蔑する低俗な伯父夫婦の若き日の写真(「S26 京大映研にて 主人と」とメモられてる)を見てしまうシーンではないかと思います。
投稿者 tozaki : 2005年02月17日 06:00
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