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2005年03月11日
政治学講義
■ 書籍情報
佐々木 毅
価格: ¥2,940 (税込)
東京大学出版会(1999/01)
本書は、著者が受け持っていた東大法学部の「政治原論」での講義の骨格部分を元に、書き下ろしたものです。著者の問題意識としては、「政治原論」という講座において、「政治をどのように読み解くか」という点に重点を置いているということです。
構成としては、「第1部 原論」と「第2部 現代民主政治論」の2部構成になっており、第1部は、「人間とは」、「政治とは」、「権力とは」というまさに原論的なテーマについて学説史的に展開しています。第2部は、民主政治、投票行動、官僚制、利益集団などの各論的な構成になっており、教科書的な読みやすさで言えば第2部の方になります。
もし、本書どおりに1年間講義が進められていたとすれば、夏休み前までは辛く難解な上り坂が続くことになりそうです。そして、第1部の峠を越してしまえば、第2部の各論は頭に入りやすくなっているのではないかと思います。
■ 個人的な視点から
一応法学部卒(東大ではないです)ではありますが、1年間に1単位も取得できないこともあった私ですので、政治学も「なんだか難しそう」ということで苦手意識を持っていました。そこに来てこの本です。おそらく学生時代であれば、苦手意識に拍車をかけることになっていたと思いますが、社会人の目で読むと、結構面白いことが書いてある、という印象です。とはいえ難解なことは難解なのですが。
「政治学って勉強不足だな」と感じていたときにブックオフで入手しました。正直なところ、いきなりこの本から読むと挫ける可能性がありますので1冊目としてはあまりお奨めしません。しかし、体系的に政治学を学んでみたい、と思う人にとっては挑戦する価値はある本だと思います。本書で紹介されている参考文献も興味深そうなものばかりです。
■ どんな人にオススメ?
・気合を入れて政治学を学びたいと思っている人。
・とりあえず1冊政治学の本を押さえておきたい人(要根気)。
■ 関連しそうな本
加藤 寛 (編) 『入門公共選択―政治の経済学』
高瀬 淳一 『情報と政治』
岩崎 正洋 (編) 『サイバーポリティクス―IT社会の政治学』
アビナッシュ・K. ディキシット(著), 北村 行伸 (翻訳) 『経済政策の政治経済学―取引費用政治学アプローチ』 2005年02月06日
■ 百夜百マンガ
一番のお気に入りは「うしみつ君」。ラッコを呪い殺したり、祟られたりの気の弱さが最高です。
「白いワニ」は出てこないですが、「落とす」ことを芸の一つにしていた作者ならではの危うい笑いが満載されています。
たけくまメモ:「共犯者」としての編集者編集とは、一般社会と魑魅魍魎の世界(作家とかライターとか)をつなぐ
恐山のイタコみたいな存在であるといえるでしょう
ということですが、この作品を担当したイタコの皆さんの苦労がしのばれます・・・。
投稿者 tozaki : 2005年03月11日 06:00
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