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2005年03月13日
入門公共選択―政治の経済学
■ 書籍情報
加藤 寛 (編集)
価格: ¥3,675 (税込)
三嶺書房 改訂版 (1999/01)
「公共選択」とは、「現実の政治過程における「政府の失敗」の実態、原因、その防止策について考察したもので、政治の経済学的分析ともいえるもの」(土居, 2002)で、政治を分析する新しい「窓」の一つといえるものです。
本書は、「公共選択論」という経済学の一分野について、様々な角度からアプローチした解説書です。1983年に第1版が出版され、長く読み継がれてきたものに、約15年間の業績の蓄積を反映して改定したものです。
出版当初は、二流・俗流の扱いを受けてきた「公共選択論」も今では一定の地位を確立し、特に、民主主義の下での意思決定の過程(集団的意思決定過程)の分析や、財政赤字の問題(官僚の予算規模最大化行動(ニスカネン)、財政錯覚(fiscal illusion)等)については、よく用いられるようになりました。
■ 個人的な視点から
実は私が読んだのは第1版の方です。千葉大学の鈴木庸夫教授の研究室で、行政経営について雑談をしているときに、「そういう分野に関心があるならこの本を読んでおくといい」とお借りしたのがこの本でした。
面白くて、メモをとりながら10日位一生懸命読んだ記憶があります。その後、改訂版を自分で購入し、関連する参考文献に読み進んでいきました。
「政治や政治過程を見る視点」を持ちたいという方には、ぜひお奨めしたい入門書です。
■ どんな人にオススメ?
・民主主義の下での意思決定過程に関心のある人。
・「大きな政府」の問題に関心のある人。
■ 関連しそうな本
小林 良彰 『公共選択』
J .ブキャナン, R . E . ワグナー, 『赤字財政の政治経済学』
土居 丈朗 『入門 公共経済学』
アビナッシュ・K. ディキシット(著), 北村 行伸 (翻訳) 『経済政策の政治経済学―取引費用政治学アプローチ』 2005年02月06日
Jean-Jacques Laffont 『Incentives and Political Economy』
岩本 康志, 斉藤 誠, 大竹 文雄, 二神 孝一 『経済政策とマクロ経済学―改革への新しい提言』
赤井 伸郎, 山下 耕治, 佐藤 主光 『地方交付税の経済学―理論・実証に基づく改革』 2005年01月27日
■ 百夜百マンガ
実業団のスポーツチームが次々と廃止される中で、チームの人たちってその後どうなっちゃうんだろう、と他人事ながら心配にはなってたんです。
しかし、それまで積み上げてきた経験やスキルがあっという間に陳腐化してしまう今の世の中では、他人事ではありません。
投稿者 tozaki : 2005年03月13日 07:00
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