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2005年03月24日
経営戦略のゲーム理論―交渉・契約・入札の戦略分析
■ 書籍情報
ジョン マクミラン (著), 伊藤 秀史, 林田 修 (翻訳)
価格: ¥3,780 (税込)
有斐閣(1995/09)
本書は、経営の具体的な事例を題材に、経済学者によって体系的に書かれたゲーム論の本です。一時ゲーム論がブームになり、「ゲーム論でビジネスを読み解く!」というタイプのビジネス書がいくつか出ましたが、本書はそれらに先駆けて出版され、そして内容は読みやすく、より実践的です。ビジネス書タイプのゲーム理論の本が、「囚人のジレンマ」や「新規参入ゲーム」などの典型的なゲーム論の話までしか紹介していないのに対し、本書では、ゲーム論そのものは簡単にとどめ、契約理論やオークション理論、シグナリングやスクリーニングなどの情報の経済学など、より実際のビジネスの状況に応用しやすく、かつ深い内容を、数式や専門用語抜きで分かりやすく解説しています。
では、なぜ分かりやすさと高度な内容を両立できるのか、と言うと、本書は著者自身がカリフォルニア大学サンディエゴ校国際関係・環太平洋研究大学院の必修である「戦略分析」で教えている講義ノートを元にしてできているからです。実務者への入門コースとしては、ゲーム論そのものの解説よりも、身近な経営問題を題材にした本書のような内容が適していることは言うまでもありません。
本を読むことには、「本自体の価格+本を読む時間」というコストがかかります。そのため、できるだけ良書を厳選して読んだ方が結果的にコストがかかりません。1500円くらいのゲーム論のビジネス書を1冊買うくらいならば、2冊分ちょっとの値段でも本書を読んだ方がお得だとお奨めできる1冊です。
■ 個人的な視点から
「良書を厳選」と書いたんですが、家中にやたらゲーム論・契約理論関係の本があるので集めてみました。
数あるゲーム論の本の中でも、入門書としては本書か『戦略的思考とは何か』辺りから入るのがいいのではないかと思います。間違って『蒟蒻問答』から入ると入り口で引き返すことになりそうです。
■ どんな人にオススメ?
・教養ではなく、実務に役立つ知識としてのゲーム論に関心を持っている人。
・「契約理論」ってなんとなくハードルが高そうだと思っている人。
■ 関連しそうな本
アビナッシュ ディキシット (著), バリー ネイルバフ (著), 菅野 隆 (翻訳), 嶋津 祐一 (翻訳) 『戦略的思考とは何か―エール大学式「ゲーム理論」の発想法』 2005年01月31日
梶井 厚志 『戦略的思考の技術―ゲーム理論を実践する』 2005年02月20日
伊藤 秀史, 小佐野 広 『インセンティブ設計の経済学―契約理論の応用分析』 2005年02月26日
中山 幹夫, 船木 由喜彦, 武藤 滋夫 (編集) 『ゲーム理論で解く』
金子 守 『ゲーム理論と蒟蒻問答』
梶井 厚志, 松井 彰彦 『ミクロ経済学 戦略的アプローチ』
■ 百夜百マンガ
そう言えば当時、相撲ブームってありましたね。升席で接待でお土産つきとか。当時、大学の同級生に水戸泉好きがいてよく見に行っていたようです。
『ズンズンお相撲さん』っていう雑誌の名前もすごいですが、力士が土俵で輪になって両手を挙げるシーン(なんて言うんでしたっけ?)に「ハオ!」ってつけちゃうところもすごいです。
投稿者 tozaki : 2005年03月24日 07:00
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