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2005年04月01日

日本経済の制度分析―情報・インセンティブ・交渉ゲーム

■ 書籍情報

日本経済の制度分析―情報・インセンティブ・交渉ゲーム   【日本経済の制度分析―情報・インセンティブ・交渉ゲーム】

  青木 昌彦 (著), 永易 浩一 (翻訳)
  価格: ¥3,990 (税込)
  筑摩書房(1992/10)

 本書は、日本型企業のモデルとしての「J企業」とアメリカ型企業のモデルとしての「A企業」とを比較することによって、どちらが一方的に優位性を持っているということではなく、企業を取り巻く様々な制度や環境、例えば労働市場や資本市場、政府、との間の関係によって、その優位性が規定されることを示しています。また、J型・A型の企業内部における様々な制度についても、外部の制度・環境だけでなく、内部の制度同士が互いに補完しあうことで効果を発揮するという「制度的補完性(institutional complementarity)」についても明示的な形では出てこない(と思う。読書メモを検索してもヒットしなかったです。)ですが、日本企業の雇用制度の経済的合理性の部分で示されています。
 後半では、著者の分析は企業の枠を超え、日本経済を「官僚制多元主義(bureaupluralism)」として、各省庁の縦割りの中での「仕切られた競争」について分析しています。


■ 個人的な視点から

 名著だと思うんですが、筑摩書房は絶版にしちゃったんですかね?
 Amazonのマーケットプレイスの値段は、¥5,000、¥6,300、¥7,980・・・って倍の値段で売ってるのか!!!
 クロネコだと普通に売ってるのにプレミアがつくっていうのもおかしいですね。データベースの関係で注文した後でお断りが来る場合もあるかもしれませんが。
 大きな図書館には必ずありますし、必ずしも本書にこだわる必要はなく、『比較制度分析に向けて』や『経済システムの比較制度分析』を読めば十分だと思います。


■ どんな人にオススメ?
 ・「失われた10年」を見る視点がほしい人。
 ・役所の縦割り社会の原因を探りたい人。


■ 関連しそうな本

 青木 昌彦 (著), 滝沢 弘和, 谷口 和弘 (翻訳) 『比較制度分析に向けて』
 青木 昌彦, 奥野 正寛 『経済システムの比較制度分析』
 ポール・ミルグロム, ジョン・ロバーツ (著), 奥野 正寛, 伊藤 秀史, 今井 晴雄, 八木 甫(翻訳) 『組織の経済学』 2005年01月24日
 エドワード・P. ラジアー (著), 樋口 美雄, 清家 篤 (翻訳) 『人事と組織の経済学』
 今井 賢一, 伊丹敬之, 小池和男 『内部組織の経済学』
 オリヴァー・E.ウィリアムソン 『市場と企業組織』
 ロナルド・H. コース (著), 宮沢 健一, 藤垣 芳文, 後藤 晃 (翻訳) 『企業・市場・法』


■ 百夜百マンガ

MMRマガジンミステリー調査班【MMRマガジンミステリー調査班】

 1990年代初頭、全国の少年少女を恐怖のズンドコに陥れ、「どうせ1999年になれば恐怖の大王が来るんだから」と言って非行や犯罪などの刹那的な行動に走らせた悪の張本人です。
 なお、主人公(?)のキバヤシは天樹征丸や青樹佑夜のペンネームで活躍されているそうです。
「キバヤシ」
でも本当の主人公はグレイですね。


MMRマガジンミステリー調査班

投稿者 tozaki : 2005年04月01日 07:00

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