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2005年04月18日

人材マネジメント入門

■ 書籍情報

人材マネジメント入門   【人材マネジメント入門】

  守島 基博 (著)
  価格: ¥872 (税込)
  日本経済新聞社 (2004/02/14)

 本書は、人事管理に関する実務書ではありません。ですので、この4月から人事担当になった人が、「実務に直接役立つ本を」という意味で買い求めるのであれば、想像しているものとはかなり違うと思います。しかし、もし間違って買ってしまった人がいるとしたら、その人はかなりラッキーです。本書は、日々の実務的な人事管理の背後にある人材マネジメントの二つの考え方、「企業の戦略達成や競争力維持」と「人材としての活用や成長」を、人材獲得から順を追って解説しているものだからです。
 本書の構成は、人材の獲得、育成、評価、処遇、配置、尊重、組合せ、の順になっています。それぞれ、単に現状を説明するだけではなく、キーとなるコンセプトが織り交ぜられています。例えば、獲得であれば「人材ポートフォリオ」や「RJP (Realistic Job Preview)」であり、配置であれば「人材フロー」という考え方であり、尊重であれば「ワーク・ライフ・バランス」といった具合です。
 冒頭では、人事担当者にお奨めできる本ということで紹介しましたが、もちろん、人事担当者以外にとっても、自分が組織の中でどのように位置づけられているかを知る上で、読んでおいて損はありません。同じようなテーマで値段も近い『人事異動』が生の現場に近いというか、よく聞くような話が書かれているのに比べると、本書の方が「目から鱗」の体系的な話によって構成されていると思います。


■ 個人的な視点から

 「人事」というと、属人的な情報を大量に処理するという業務上の性質からか、それぞれの組織が独自のやり方をしているかのような印象を与えますが、本書の主題である「人材フロー・マネジメント」という観点から捉えると、どの組織も大枠では同じ枠の中に納まることが分かるのではないかと思います。
 では、組織によって差が出る部分はどこでしょうか。もちろん、評価や処遇、配置の方法は組織によって大きく異なりますが、そのベースになっているのは育成の部分ではないかと思います。本書の中でも「人材創出企業」として、IBMやリクルートが紹介されていますが、人材を「輩出」しているか、「排出」しているか、という育成の部分がキーになり、評価などはこれに付随するサブシステムとして位置づけられるのではないかと思います。
 さて、皆さんのいる組織は人材を「輩出」していますか?


■ どんな人にオススメ?

 ・日々の仕事の背後にある人材フロー・マネジメントの考え方を知りたい人事担当者。
 ・組織における自分の位置づけを知りたい人。


■ 関連しそうな本

 徳岡 晃一郎 『人事異動』
 エドワード・P. ラジアー (著), 樋口 美雄, 清家 篤 (翻訳) 『人事と組織の経済学』
 2005年04月05日
 ステファン・P. ロビンス (著), 高木 晴夫, 永井 裕久, 福沢 英弘, 横田 絵理, 渡辺 直登 (翻訳) 『組織行動のマネジメント―入門から実践へ』 2005年02月17日
 八代 尚宏 『日本的雇用慣行の経済学―労働市場の流動化と日本経済』 2005年03月23日
 稲継 裕昭 『日本の官僚人事システム』 2005年02月10日


■ 百夜百マンガ

帽子男の画像がなかったのでひまありでご勘弁を【帽子男は眠れない】

 ウエケンと言えば何でも「五万節」(知らない人は下記CDを聴きましょう)落ちにしてしまう力技作家として有名ですが、ハードボイルドなギャグ満載の帽子男シリーズも必見です。でもなかなか入手できませんが。

 ハナ肇とクレイジー・キャッツ 『スーパー・デラックス』

「五万節」落ちが見たい方はこちら

投稿者 tozaki : 2005年04月18日 07:00

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