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2005年05月15日
残業しない技術
■ 書籍情報
梅森 浩一
価格: ¥1,050 (税込)
扶桑社(2004/07/16)
本書は、タイトルのとおり、残業をしないための「技術」を紹介しているものです。中には、普段と違ういいスーツを着ていく、ホワイトボードの帰社予定を少しずつずらす、などのセコイ感じの「小技」も含まれていますが、多くは仕事を「サクっ!」と片付けるための、段取りや無駄な仕事の切捨て方が中心です。
構成もエピソードごとに細切れになっていて、全体としても1時間くらいで読めてしまうものですので、通勤電車の中でも1日で読めてしまうでしょう。
■ 個人的な視点から
本著の著者は『「クビ!」論』で有名ですが、ではクビになる人は次のどちらの方でしょうか。
(1)深夜まで毎日残業して他の人の2割増しくらいの仕事をこなす人。
(2)ほとんど残業しないで他の人と同程度の仕事をこなす人。
一般的には、(1)の方が評価が高いような印象を受けます。「深夜まで働いて人より多くの仕事をこなしている」ということで、「勤勉さ」「仕事量」ともに、(2)よりもプラスだからです。少なくとも役所においては(1)の方が上司の受けがよく、また、過去にそういう仕事のやり方をしていた人が出世して上司になっているので、その傾向が強まっていきます。
しかし、深夜まで残業することは、本人や家族にとって負担がかかり、組織にとっても人件費が嵩む要因になります(サービス残業だからお金はかからない、なんてバカなことを言っている人は、将来訴えられたり部下の人望・健康を失うリスクが高いということ、自分には「コスト」という概念が無いことを自覚しましょう。)。また、(1)が深夜までかけてやっている「2割」の部分は本当に必要な仕事でしょうか。人間が集中できる時間には個人差はあっても限度があります。眠い目をこすりながら深夜にやっている仕事は、どうでもいいような仕事か、後回しにしてきたツケが回ったのか(これを、自分に対する『瀬戸際戦略』と言います。ろくな仕事はできません。)のどちらかでしょう。
一方で、「仕事をする技術」は、人によって大きな差があります。特に、日々の仕事にコンピュータが欠かせないホワイトカラーの場合は、本当に倍くらいの差が付きます。毎日情報と技術を吸収するインプットが無いまま、日々の仕事を深夜までこなしている人は、「刃を研ぐ暇が無いと言って、切れない鋸で木を切っている人」に他なりません。職業人としての自分の切れ味に磨きをかけることをしないままでは、切れ味が悪くなったら捨てられる「替え刃」のような存在でしかないことを意識するべきでしょう。
ドラスティックな『「クビ!」論』の著者が残業をしないことを推奨していることは、一見矛盾するようにも見えますが、本書を併せて読むと納得できるのではないかと思います。
■ どんな人にオススメ?
・深夜まで毎日残業している人。
・残業しないことに引け目や不安を感じている人。
■ 関連しそうな本
梅森 浩一 『「クビ!」論。』
奥井 規晶 『外資の3倍速仕事術―「できる自分」へのムダ消しレッスン!』
高橋 伸夫 『できる社員は「やり過ごす」―尻ぬぐい・やり過ごしの凄い働きを発見した』 2005年05月12日
■ 百夜百音
【Cupid & Psyche 85】 (試聴あり) Scritti Politti オリジナル盤発売: 1985
タイトルに「85」と入っているとおり、今から20年前のアルバムですが、それを知らずに聴かされたら、いつごろの音楽なのか分からないような独特の未来感は、当時も衝撃的でしたし、今聴いても新たな発見がたくさん詰まっています。
16分食った「ツチャー、ツチャー」というテンション入りまくりのギターや、ボーカルとの相性抜群なベースライン(ベース弾きながら主旋律を考えたような感じ)は、個人的にも大変影響を受けました。
国内では、ポータブル・ロックが、同年に発売したアルバム『QT』の「スパイがいっぱい Everybody is a spy」(デカパンチョの曲ではない)で、もろにパクったアレンジをしています。
投稿者 tozaki : 2005年05月15日 12:00
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