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2005年05月28日
ぼくはマンガ家―手塚治虫自伝
■ 書籍情報
手塚 治虫
価格: ¥1,575 (税込)
大和書房新装版(1988/04)
(文庫)
本書は、「マンガの神様」と呼ばれ、日本のストーリーマンガの手法を生み出した手塚治虫が昭和44年に出版した自伝の「第1巻」です。と言っても第2巻が出版されているわけではないのですが。
昆虫や宝塚やプラネタリウムに夢中だった少年時代、自宅で何千枚も原稿を書き続けた戦時下の青春時代、大阪で「赤本」と呼ばれた安マンガを書いていた大阪時代、寝る間もない東京でのマンガブームや「鉄腕アトム(アストロ・ボーイ)」を製作した虫プロの話まで、「マンガの神様」ができるまでが語られています。昆虫好きは「治虫」というペンネームに、宝塚好き(著者は宝塚市出身)は「リボンの騎士」に実を結んでいきます。
また、「神様」と呼ばれるだけに、『まんが道』の中では神格化(と言うと大げさですが)され、仕事の鬼ぶりやトキワ荘の若い後輩たちへの人格者ぶりが強調されている著者ですが、『イガグリくん』の福井英一氏らライバルマンガ家へのジェラシーや、才気溢れる更新たちの登場とマンネリへの焦りや苛立ち、そして編集者たちと追いかけっこの知恵比べ(この部分は江口寿氏に受け継がれている?)など、「神様」ではない、「人間・手塚治虫」の姿が著者の言葉で語られています。
■ 個人的な視点から
本書が出版される60年代までの「手塚治虫」の存在のすごさをリアルタイムで体験していないので、子供の頃、私にとっての「マンガ家」といえば「藤子不二雄」でした。『ドラえもん』や『藤子不二雄のまんが入門』など藤子作品はマンガとして家にあっても、手塚作品は『吾空の大冒険』や『リボンの騎士』、『ジャングル大帝』などの再放送のアニメで見る存在で、『鉄腕アトム』よりも『ジェッター・マルス』という世代でした。
本書の中で、「漫画家は悪運が強いというが、めったなことでは病死しない。たいてい長命で、七十過ぎてもかくしゃくとして書き続けている長老が多い。」という言葉がありますが、当時の長老と現在の長老とでは体にかかる負担がぜんぜん違うような気がします。一方で、「死ぬとなると、たいてい、突然の事故か、ポックリ死である。」とも言っています。本書の中でも福井英一氏をはじめ、若くして亡くなった漫画家が紹介されていますし、著者自身も1989年に60歳で、また藤子・F・不二雄氏も62歳で亡くなられています。
以前、NHKで放送された「わが青春のトキワ荘 ~現代マンガ家立志伝~」でもマンガ家の浮き沈みの激しさを強調していました。
■ どんな人にオススメ?
・手塚マンガが大好きな人。
・手塚マンガを読んだことが無い人。
■ 関連しそうな本
藤子 不二雄A 『まんが道 (1)』 2005年01月22日
■ 百夜百音
【Spring Session M】 試聴あり Missing Persons オリジナル盤発売: 1982
ポップなメロディなのに普通ではない斬新なサウンド、特にギターのククルロ(後にDuran^2に参加)のエフェクターの多用ぶり、というよりもギターに聴こえない不思議なサウンドには驚きました。
ちなみに、このアルバムのタイトルはグループ名を並べなおしたものです。
日本では、「NOTHING PERSONAL」というバンドがもろに影響を受けたサウンドを展開していました。後にグループ名変えましたが、こちらもエフェクター・マニア振りを発揮しています。
投稿者 tozaki : 2005年05月28日 09:00
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