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2005年06月01日

社会起業家―社会責任ビジネスの新しい潮流

■ 書籍情報

社会起業家―社会責任ビジネスの新しい潮流   【社会起業家―社会責任ビジネスの新しい潮流】

  斎藤 槙
  価格: ¥819 (税込)
  岩波書店(2004/07)

 本書は、主に米国の事例を中心に活躍する「社会起業家」、ビジネスの手段を使って社会的な問題を解決する起業家たち取材し、社会にどのようなインパクトがあるのかを探ろうというものです。
 前半では、社会起業家とは何か、どのような社会の潮流の中で生まれてきたのか、社会起業家を生み出す基盤になったものは何か、などの総論的な内容を、ベン&ジェリー・アイスクリームやコモングラウンドなどの取材を交えながら展開しています。
 後半では、日米の社会起業家の紹介ということで、米国からはパタゴニア、CEP(経済優先順位研究所)・SAI(ソーシャル・アカウンタビリティ・インターナショナル)、ホワイト・ドッグ・カフェを、日本からはムパタ・サファリ・クラブ&『ソトコト』、(財)共用品推進機構、アースデーマネーを紹介しています。
 多くの「社会起業家」のメッセージから元気をもらうことができる一冊です。


■ 個人的な視点から

 本書と同じタイトルの新書(町田 洋次著『社会起業家―「よい社会」をつくる人たち』)が4年ほど先に出版されていますが、4年前の時点には「社会起業家」というコンセプトを紹介することに大きなポイントが置かれているのに対し、本書では実際の社会起業家の生の声を伝えることに多くの紙幅が当てられています。また、町田氏の著書がイギリスのデモスというシンクタンク(小さいがブレア政権にも影響力がある)のレポートを中心に置いているのに対して、本書はアメリカの事例やデューク大のグレゴリー・ディーズ教授の論文から解説を始めている点などが異なります。
 ブレア首相の演説にも登場するなどイギリスでも認知度の高い言葉ではありますが、事例や研究の蓄積ではアメリカの方が量的には勝っているようです。アメリカの社会起業家の活動を知るイントロダクションとしては本書が適しているのではないでしょうか。


■ どんな人にオススメ?

・社会企業家の活動から元気をもらいたい人。


■ 関連しそうな本

 斎藤 槙 『企業評価の新しいモノサシ―社会責任からみた格付基準』
 町田 洋次 『社会起業家―「よい社会」をつくる人たち』 2005年02月16日
 D. ヘントン, K. ウォレシュ, J. メルビル (著), 加藤 敏春 (翻訳) 『市民起業家―新しい経済コミュニティの構築』 2005年03月15日
 レスター・M. サラモン (著), 入山 映 (翻訳) 『米国の「非営利セクター」入門』 2005年01月25日
 上山 信一 『「政策連携」の時代―地域・自治体・NPOのパートナーシップ』 2005年03月28日
 谷本 寛治, 田尾 雅夫 (編著) 『NPOと事業』 2005年01月28日


■ 百夜百マンガ

茄子 (3)【茄子 (3) 】

 最終巻である3巻の一番の山場は、冒頭の作品である「2026年、富士山中腹に現れた**の恐怖」ではないかと思います。一大スペクタクル、でも麻雀。
 お見舞いに来る熊やインドの「有野」、数が苦手な自転車レーサー、どれも味がありますが、最終回はやはり世捨て人のおっさんが〆てくれます。

投稿者 tozaki : 2005年06月01日 06:00

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