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2005年06月07日
法と経済学―新しい知的テリトリー
■ 書籍情報
林田 清明
価格: ¥2,940 (税込)
信山社出版(1998/01)
本書は、ミクロ経済学やゲーム理論の考え方によって法律を説明する「法と経済学」に関する概説書です。著者は法学部の教授であり、本書も「法学の泉」シリーズの一冊なので、主に法学部の学生やその出身者を対称に書かれています。
副題に「新しい知的テリトリー」とあるとおり、本書の元になった『法学セミナー』の連載当時(1993年)には、「法と経済学」は日本の法学会では異端的な存在でした。しかし、国際的な法制度の変革の影響を受けやすい会社法の分野を中心に、日本の法制度自体が「法と経済学」の考え方抜きには考えられなくなり、現在では会社法のスタンダードな教科書は「法と経済学」をベースにしたものになり、2003年には「法と経済学会」も設立されるなど、国内でも一定の認知を得たものになっています。
「法と経済学会」
http://www.jlea.jp/
■ 個人的な視点から
私自身は元々法学部の人間だったのですが、大学卒業後、働き出してみると経済学の勉強の必要性を感じ、現在は読む本もほとんど経済・経営学関係になってしまいました。両方の立場にいた人間の目から見ると、本書で解説されている「法と経済学」は法律学の考え方を否定するというものではなく、解釈中心の法学の世界では見えにくくなっている豊かなロジックに光を当てている、という感じを受けます。特に、民法の分野、所有権については、経済学の分野でも「契約理論」として研究が進んでいる分野ですので、今後の法改正などの政策立案に与える影響は大きくなるでしょう。
また、PFIや市場化テストなどの民営化に伴う諸問題を考える上でも、「法と経済学」の考え方は有効になります。主にツールばかりが紹介される新しい政策手法を理解するための切り口として、「法と経済学」の考え方を身につけておくことは、今後ますます重要になると思います。
■ どんな人にオススメ?
・解釈学に物足らない法学部生・OB。
・新しい政策手法の理解の糸口を探している人。
■ 関連しそうな本
ロバート・D. クーター (著), トーマス・S. ユーレン (著), 太田 勝造 (翻訳) 『法と経済学』
ロナルド・H. コース (著), 宮沢 健一, 藤垣 芳文, 後藤 晃 (翻訳) 『企業・市場・法』 2005年04月29日
柳川 範之 『契約と組織の経済学』 2005年02月22日
三輪 芳朗, 柳川 範之, 神田 秀樹 (編集) 『会社法の経済学』
神田 秀樹 『会社法』
■ 百夜百マンガ
前巻で未来に帰ってしまったドラえもんが、のび太の元に戻ってきます。その原因になったのはドラえもんが残していった「ウソ800(エイトオーオー)」という道具(薬)です。子供の頃は分からなかったネーミングがしびれます。
寝ている間に仕事をしてくれる「小人ロボット」には憧れます。私が仕事をしているときにも夜中に「小人さん」が現れて仕事をしてくれることがあるのですが、残念ながら私のところの「小人さん」は計算やパソコンが苦手なようで、気がつくと出鱈目な文字がモニターに並んでいたりします。(^^;
投稿者 tozaki : 2005年06月07日 06:00
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