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2005年06月12日
父生術
■ 書籍情報
藤原 和博
価格: ¥1,365 (税込)
日本経済新聞社(1998/06)
本書は、元リクルートのフェロー、現在杉並区立和田中学校長の藤原和博氏が、リクルート時代に4歳の息子と身重の奥さんを連れてイギリスに渡り、長男の小学校探し(イギリスは4歳児から小学校に通います。)に走り回り、慣れない外国での学校生活への適応に悩む中で、自分自身がはめ込まれていた「枠」の存在に気づき、父親として息子と正面から向き合うようになるまでを日記風に記したものです。
「早く」「ちゃんとできる」「いい子に」という日本の高度成長を支えた教育が自分に染み付いていることが、息子が公園で遊ぶことよりも息子を公園に連れて行くこと自体を、早くお弁当を食べ終わって友達と遊びたい息子の気持ちよりもきっちり詰め込んだお弁当をよく噛んで食べること自体を、息子に押し付けてしまっていたことに著者は気づきます。
子供に接している自分を鏡で見たときに、自分の顔に自分の父親の顔が見える、というような話はよく聞きますが、著者自身も両親の期待に応える「いい子」であったと述べられています。そして、積極的にお風呂に入れたりオムツを換えたりする「普通のビジネスマンよりもよくやってる父親」と思っていた自分が、実は「父親としてのいい子」になろうとしていただけで、本当の意味での「父」として子供に向き合っていなかったことに気づきます。
子育て中の方はもちろんですが、普段は気づくきっかけの少ない自分の中に作られた「枠」を知る、という意味で、より多くの皆さんにお奨めします。
■ 個人的な視点から
よく「子育ては個育て」とか「親育て」ということが言われますが、より一般的に、人に何かを教えたり、育てるということは、子供や生徒、後輩から教えられ、学ばされることの方が多いと言えるのかも知れません。
最近では、企業が学生をインターンシップとして受け入れることが多く行われていますが、インターンに学生に色々教えたり受け入れの準備をするには結構な労力がかかり、単純に労働力として考えれば普通にアルバイトを雇ったり外注した方が安上がりになることも考えられます。それでは、企業にとってインターンの学生を受け入れることにはどんなメリットがあるのでしょう。
一つには、若手社員の育成という意味があります。社会人にとってまだ日が浅い新人社員をインターンの指導担当につけることによって、社会人としての自覚を促すとともに、仕事の優先順位の見極めや人に仕事を発注するコツを身に付けさせるというものです。
昔であれば、入社3年目くらいの若手社員にも後輩の指導が任され、数年で係長になって、仕事をマネージしながら部下を育成する機会がありましたが、中高年社員の雇用を守るために採用を抑制している企業が多い現在では、入社以来10年間ずっと一番下っ端というケースも少なくありません。
このような状況の中で、インターンの学生を指導する機会は若手社員の成長を促す格好の機会ということができます。
■ どんな人にオススメ?
・子育て中のお父さん。
■ 関連しそうな本
藤原 和博 『公立校の逆襲 いい学校を作る!』
藤原 和博 『世界でいちばん受けたい授業―足立十一中『よのなか』科』
金井 寿宏 『ハッピー社員―仕事の世界の幸福論 解決!組織で働く悩み』 2005年05月09日
玄田 有史 『仕事のなかの曖昧な不安―揺れる若年の現在』
■ 百夜百音
【ローザ・ルクセンブルグII】 ローザ・ルクセンブルグ オリジナル盤発売: 1986
5年前に37歳の若さで夭逝したボーカリスト「どんと」が音楽シーンに登場したときのバンドです。ローザと言えば京都のライブハウス「磔磔(たくたく)」出身として知られていますが、私の高校時代のバンドのベースが大学時代は磔磔のそばのアパートに住んでいて、京都に行ったときに概観だけ見てきたことがあります。
ローザのコピーバンドをやっていたときには、主にこのアルバムから選曲していて、オープニングは「さいあいあい」、「フォークの神様」とか「さわるだけのおっぱい」とか演奏してました。
歌ものとしてはこの2枚目が良いですが、玉城宏志のリフが冴えまくる1stの『ぷりぷり』も高校時代にコピーしまくりました。
投稿者 tozaki : 2005年06月12日 11:00
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