« 楽して、儲ける!―未来工業・山田昭男の型破り経営論! | メイン | 痛快!コンピュータ学 »
2005年07月01日
石原都政副知事ノート
■ 書籍情報
青山 やすし
価格: ¥777 (税込)
平凡社(2004/01/21)
本書は、第1期石原都政で副知事を務めた著者の目から見た石原都政の姿を描いたものです。いくつかの政策や出来事ごとに章を当てる形で構成されています。
内実話として面白いのは、都職員だった著者の目から見た都知事選挙の分析や、当選者のスケジュールを押さえるために当選に沸く選挙事務所に等から入っていったエピソード等です。一方で副知事選任にまつわる話はそれほどボリュームがありません。以外にこういうことは、本人の与り知らぬところで話が付いてしまうものなのか、ここには書きにくいような裏話がたくさんあったのかはわかりませんが、いずれにせよ、自分の人事に関する話は書きにくいようです。自宅に呼ばれて「森伊蔵」をご馳走になった話のほうが印象に残ったくらいでした。
本書の構成としては、内実話や石原知事の人物評などは第1章の「石原都政スタート――副知事になる」と第9章の「これからの石原都政――破壊と創造」という巻頭と巻末に集約されています。本書のタイトルから想像されるような「側近から見た石原知事」のような内容はこの辺りだと思ってください。残りの第2章から8章までは、横田飛行場、財政再建、首都再生、災害対策、土地収用、福祉改革、ディーゼル車規制などの政策に関して、著者の目から見た都政の姿が語られています。
■ 個人的な視点から
個人的に印象に残ったのは、第5章の三宅島噴火のエピソードです。ヘリコプターや揺れる船で現場に乗り込み、最前線で指揮をするリーダーの姿が、臨場感溢れる語り口で述べられており、こちらまでハラハラさせます。
最近は副知事問題で大揺れに揺れていた石原都政ですが、1千万人都市のリーダーとして、災害などの緊急時には、副知事のリーダーシップの必要性を感じるのかもしれません。
現在は明治大学公共政策大学院で後進の公務員や政治家の育成に携わられている著者の現役時代の奮闘記は、読む者を奮い立たせます。
■ どんな人にオススメ?
・都民
・都道府県の職員。
■ 関連しそうな本
佐々木 信夫 『都庁―もうひとつの政府』
■ 百夜百マンガ
ドラえもんでも歴史上の人物や出来事が出てくることがありますが、ドラえもんと違うのは、歴史を変えてしまわないように任務を果たさなければならないことです。
歴史上の出来事や物語が題材になっているので、元の話を知っているとより楽しめます。
投稿者 tozaki : 2005年07月01日 07:00
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.pm-forum.org/MT3/mt-tb.cgi/317

【T・P(タイムパトロール)ぼん 】