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2005年07月28日
トヨタ式最強の経営―なぜトヨタは変わり続けるのか
■ 書籍情報
柴田 昌治, 金田 秀治
価格: ¥1,470 (税込)
日本経済新聞社(2001/06)
本書は、「最強」と呼ばれるトヨタ自動車の強さの秘密、変わり続けることができる秘密を、企業変革のプロフェッショナルである著者らが、議論を重ね、掘り下げていったものです。著者の一人である金田氏は、トヨタのグループ企業にあって長年、生産管理に携わり、生産システム構築に関する幅広い経験と深い造詣をコンサルティングに活かされている方で、本書においては、トヨタ方式がなぜ他社には簡単に真似できないものになっているのかを、長年の経験を元に解きほぐしています。また、もう一人の著者である柴田氏は、企業風土や体質を革新するプロセス・デザインの第一人者として、オフサイトミーティング手法などを使用したコンサルティングをされています。
「トヨタ方式」と言えば、「かんばん」に代表され、「乾いた雑巾をさらに絞る」と喩えられる徹底的に無駄を省いたローコスト生産が知られています。これだけの説明だと、何やらガチガチに管理された下でロボットのように働く社員の姿が目に浮かびますが、トヨタの強さの秘密は、このシステムを社員一人ひとりの手によって作り出しているところにあります。
「枠にはめらられた金太郎飴」ではなく「基軸をしっかりと持った金太郎飴」という組織の強さや、管理者の仕事は「明日の準備」をすること等、トヨタ方式そのものではなく、トヨタの強さを支える組織の強さを余すところ無く伝えようというのが本書の特徴です。
■ 個人的な視点から
レクサスブランドの日本逆上陸で今週ビジネスシーンを盛り上げているトヨタ自動車ですが、本書を入手するきっかけになったのは、柴田氏が社長を務める(株)スコラ・コンサルトの元吉氏のお話で、「トヨタの強さの秘密は、『今日のための仕事』はピラミッド型組織でがっちりきっちり強さを発揮する一方で、『明日のための仕事』を横割りの組織として行っているところだ。」というようなことを聴いたからです。
もう25年近く前になりますが、実家の父の本棚に「かんばん方式」の解説書がありました。それを見て「何で自動車の会社なのに『かんばん』なの?」と質問した記憶がありますが、四半世紀の間、強さを発揮し続ける秘密は、生産方式そのものではなく、組織や人間の方にあるということでしょうか。
■ どんな人にオススメ?
・「トヨタは凄い」と感じている人。
■ 関連しそうな本
柴田 昌治 『なぜ会社は変われないのか―危機突破の風土改革ドラマ』
ジョン・P. コッター (著), 梅津 祐良 (翻訳) 『企業変革力』 2005年02月19日
ジョン・P・コッター, ダン・S・コーエン (著), 高遠 裕子 (翻訳) 『ジョン・コッターの企業変革ノート』
中尾 英司 『あきらめの壁をぶち破った人々―日本発チェンジマネジメントの実際』
日本経済新聞社 (編集) 『俺たちはこうしてクルマをつくってきた―証言・自動車の世紀』 2005年07月05日
■ 百夜百マンガ
少年サンデーで連載されていた人気作品です。連載になる前に読み切りで一度掲載された気がするのですが、そのときは「うしおとら」というタイトルだったように覚えてしまっていて、「うしおととら」と「うしおとら」がごっちゃになって、いつもタイトルを見るたびにクラクラした感覚に襲われます。
投稿者 tozaki : 2005年07月28日 07:00
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【うしおととら 】