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2005年08月24日

行政評価―スマート・ローカル・ガバメント

■ 書籍情報

行政評価―スマート・ローカル・ガバメント   【行政評価―スマート・ローカル・ガバメント】

  島田 晴雄, 三菱総合研究所政策研究部
  価格: ¥1,890 (税込)
  東洋経済新報社(1999/12)

 本書は、「行政評価」という言葉がまだ一般的でなかった1999年に出版されたもので、当時の行政評価を巡る状況や手法などが丁寧に網羅されています。島田氏は序章の総論を書いているだけで、基本的にはシンクタンクらしいソツのない一冊にまとまっていると言うことができます。
 本書の構成は、島田氏による総論のほかは、理念編、現状編、実践編の3編に分かれており、理念編では地方自治体の現状と行政評価を用いた成果重視の行政の必要性を、現状編ではアメリカ・イギリスの取り組みと日本の先進事例として三重県・北海道・静岡県の取り組みを、実践編では行政評価の原則や限界に加え評価システムの設計について解説しています。
 本書に先立つ約1年半前に『「行政評価」の時代』が出版され、徐々に「行政評価」や「政策評価」、「事務事業評価」という言葉が一般化し始めた時期でした。まだこれらの言葉は混同して使われ、行政学や経営学など様々な分野からアプローチされていたために、たまたま手に取った一冊によって大きくイメージが異なったものになり、議論が噛み合わない時期でもありました。
 そんな中で本書は、巻頭言を経済学者である島田氏が担当したことに象徴されるように、一歩引いたニュートラルな視点からまとめられています。当時は、「何から読んだらいいか」と聞かれると、仕事として概要を押さえたい人には本書を、改革の情熱を持った個人には『「行政評価」の時代』を奨めていました。


■ 個人的な視点から

 本書が出版された1999年頃は、行政評価の研究のために関連書籍を集めた時期でした。本書もたしか八重洲のブックセンターで買ったのではないかと思います。
 この時期は、上記のように色々な分野から行政評価に関する書籍が並び始めた頃でした。八重洲のブックセンターで「行政評価」や「NPM」というキーワードに関係する新刊が出ると端から買っていましたが、それでもまだ読むほうが早いようなくらいのペースでした。後から考えると、この当時は行政評価やNPMに関する論文が各種雑誌に競って載り始めた時期で単行本として出版されるのはもう少し後になってからでした。
 その後、2002年くらいになると出版ラッシュになり、読むほうが追いつかなくなりました。最近一段落したようなので、当時読めなかった本もフォローしていきたいと思います。


■ どんな人にオススメ?

・「行政評価」ブームの背景を知りたい人。


■ 関連しそうな本

 上山 信一 『「行政評価」の時代―経営と顧客の視点から』 2005年01月21日
 上山 信一, 玉村 雅敏, 伊関 友伸 (編) 『実践・行政評価―事例、解説、そしてQ&A』
 上山 信一, 伊関 友伸 『自治体再生戦略―行政評価と経営改革』 2005/04/30


■ 百夜百マンガ

風のシルフィード【風のシルフィード 】

 同じ競馬マンガでも、人間から引き離した存在として描いている『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』と比較して、馬の感情部分を大きく描いています。擬人化が一番著しい?と言えば、うんこたれ蔵にはかないませんが。

投稿者 tozaki : 2005年08月24日 07:00

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