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2005年09月12日

企業テレワーク入門

■ 書籍情報

企業テレワーク入門   【企業テレワーク入門】

  小豆川 裕子, W.A. スピンクス
  価格: ¥903 (税込)
  日本経済新聞社(1999/07)

 本書は、企業におけるテレワークのあり方について、主にマネジメントに関する視点から述べたものです。出版は、現在から6年前の1999年ということもあり、当時は家庭ではアナログモデムかISDNの通信環境の時代でしたが、ブロードバンド等の家庭における通信インフラが整備されたとしても、マネジメント面では変わらぬ問題点を企業は抱えており、日本企業の働き方が変わらない限り、本書が指摘している点は古びていません。
 「テレワーク」とは、"Tele"(離れて)-"Work"(働く)という言葉で示されるように、在宅ワークに限定されるものではなく、「情報通信技術を活用して、本来勤務すべき場所以外の場所(オルタナティブ・オフィス)で仕事をするスタイルや概念」と紹介されています。テレワークには、(1)被雇用者のテレコミューティング(通信勤務)、(2)自営業者のSOHO(Small Office Home Office)、(3)請負の在宅ワークなど、様々なスタイルがあります。また、仕事のする場所では、(1)ホームオフィス、(2)サテライトオフィス、(3)モバイルワークなどに分類することもできます。
 テレワークの効果としては、個人にとっては、セルフマネジメントの向上が要求されると同時に、削減された通勤時間を家庭や地域活動などに充てることができます。また、出産・育児期の女性にとっては、継続的な就労によってキャリアの維持・開発を容易にすることもできます。一方、企業にとっては、電話などによる仕事の寸断がなくなることによる集中力の向上など、生産性・効率性の向上があります。また、フリーアドレスの同時導入によるオフィスコストの削減も併せて期待できます。
 テレワークによって大きく期待されるのは、人物中心から仕事中心にマネジメントが変わらざるを得ない点、そして、机に座っている時間ではなく仕事の成果による評価が不可欠になるなど、マネジメントスタイルの変化です。見張っていないとすぐにサボる労働者に仕事をさせるために監視を続ける監督者としてのマネージャーではなく、一人ひとりの社員が力を発揮し、チームとして高い成果を出すためにリーダーシップを発揮するマネージャーが必要になるのです。
 このように、テレワークは、通勤をしたくない社員に対する福利厚生ではなく、企業として競争力を維持し続けるための戦略の一つとして位置づけられます。これまで、子育てや介護で通勤できない人のための制度だと思っていた方は、一度本書をご覧になってみてください。


■ 個人的な視点から

 上司が見ていないところで勝手に仕事をさせたらサボるんじゃないか、という部分でテレワークに対して懐疑的な人は少なくないのではないかと思います。確かに、在宅で仕事をするというと、休日に持ち帰った仕事をテレビでも見ながらダラダラ行っている姿を想像してしまうのかもしれません。また、仕事の成果で管理するといっても今までやったこともありません。
 しかし、実際にはアメリカで問題になっているのは、仕事と家庭との時間の区切りがはっきりつかないことによって、四六時中仕事のことが頭を離れなかったり、逆に、アルコールや薬物の中毒になる場合の方が多いそうです。
 また、在宅勤務と言っても週に1~2日程度であれば、これまでも社員一人でも残業していることはあるのですから、在宅でどんな仕事をしたかの管理はそれほど難しくはないのではないかと思います。


■ どんな人にオススメ?

・テレワークのイメージをつかみたい人。


■ 関連しそうな本

 ウェンディ・A スピンクス 『テレワーク世紀―働き方革命』


■ 百夜百マンガ

ぞうさん家族【ぞうさん家族 】

 ヤンマガに連載していたときには『パパと踊ろう』と並んでブラックなギャグを撒き散らしていました。
 個人的には、家族が増えまくって「増産家族」というネタが好きでした。

投稿者 tozaki : 2005年09月12日 06:00

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