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2005年12月04日
サクラ、サク
■ 書籍情報
藤原 和博
価格: ¥1,260 (税込)
幻冬舎(2005/04)
本書は、13歳にして「初の中学生校長」になってしまった主人公サクラの目を通した「中学校のカイゼン」の物語であり、「もっともやさしい経営(マネジメント)の教科書」です。本書に登場するエピソード(校長室開放、校庭の芝生化、図書室改造など)は、民間人出身の校長である著者自身の杉並区立和田中学校での経験がベースになっているそうです。
13歳の中学生が校長先生、という設定は、先入観なしで子供の視点で中学校の「しきたり」を見直すという面ではいい設定だと感じます。表紙や挿絵を中学生によく読まれている『バッテリー』等で知られる佐藤真紀子氏が担当しているので、中学生自身が読んでも抵抗なく読めるんじゃないかと思います。
ただし、自分で何かを決めようとしても、そのための知識や経験はありません。あるのは、生徒たちと同じ目線から見て感じた「なぜ?」だけです。だからサクラは色々な人に相談しながら考えます。先生たちや生徒たち、用務のオジサンやPTAや町会長さんや近所の住民、そして自分の「お父さん」から話を聴き、相談しながら物事を決めていきます。これは、全くの畑違いの分野から教育の世界に飛び込んだ著者自身がやってきたことだと考えられます。
もしかすると、著者が中学生を主人公に設定した意図は、ビジネスマンとしての経験や知識、人脈があるから中学校の改革ができるのではなく、中学生でもできるような当たり前のことをやって当たり前に考えただけですよ、民間企業での経験の有無なんかは改革をやらない言い訳にはできませんからね、というところにあるのかもしれないと感じました。
■ 個人的な視点から
本書の要所要所に出てくるサクラの「お父さん」ですが、これはおそらく著者自身ではないかと思います。つまり、「仮に自分の息子が自分の代わりに校長先生をやったとして、欠けている所は何だろう?」ということで、ビジネスの知識の部分をフォローしてあげている感じです。
こういう設定の仕方だと、校長先生以外にも色々考えられそうです。例えば、「自分の代わりに大学生の娘が課長になったとしたら欠けている所は何だろう?」とかです。・・・困らなかったりして? もちろん、社内の人脈とかしきたりに関する知識は欠けているかもしれませんが、その分謙虚に人に相談できたり教えてもらったりすることで、かえってうまく行くかもしれない。そうなったら、自分にしかない価値や築き上げてきたものは何か、という問いに正面から向き合わなければならなくなります。
よく、他の人の立場になって考える、ということは言われますが、「他の人が自分の立場になったらどう考えるか?」という実験はおもしろそうです。特に、自分より値が張る人(尊敬する偉人や上司、先輩など)がもし自分の立場ならどうするか、ということは考えても、部下・後輩や子供が自分の立場ならどうするか、ということを考える機会は少ないと思います。
■ どんな人にオススメ?
・自分の仕事を客観的に見てみたい人。
■ 関連しそうな本
藤原 和博 『公立校の逆襲 いい学校を作る!』 2005年06月17日
藤原 和博 『世界でいちばん受けたい授業―足立十一中『よのなか』科』
あさの あつこ 『バッテリー』
藤原 和博 『世界でいちばん受けたい授業―足立十一中『よのなか』科』
藤原 和博, 天野 一哉 『民間校長、中学改革に挑む』
藤原 和博 『父生術』 2005年06月12日
■ 百夜百音
【Make Me Happy】 MOMO オリジナル盤発売: 2000
ポストペット昔使ってましたが、やっぱりメーラとしての機能は期待できず、メインはEudoraに乗り換え、だんだん使わなくなってしまいました。ちなみに今はBecky!愛用者です。現在のメールの量をポストペットでやり取りすると考えたら恐ろしいです。
モモのCDも大好きだったのですが、娘にも気に入られてしまったために、ひどい状態になってます。縁とか割れてるし・・・。
投稿者 tozaki : 2005年12月04日 08:00
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