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2006年05月07日
人生に奇跡を起こすノート術―マインド・マップ放射思考
■ 書籍情報
トニー ブザン (著), 田中 孝顕 (翻訳)
価格: ¥1575 (税込)
きこ書房(2000/04)
本書は、マインドマップの産みの親であるトニー・ブザン氏自らの筆による、マインドマップの解説書です。
著者は、よく使われる「記憶力のよい人」という表現は適切ではなく、「想起力のよい人」、つまり脳の膨大な記憶の中から、必要な時に必要な記憶をサッと引き出せる人であると述べています。そして、この想起力を高めるのが、著者が推奨するマインドマップによって身につけることができる「放射思考」なのです。著者はマインドマップの効能を、「放射思考をマスターすると、それまでの自分とは一つも二つも次元が違った自分になっていることに気づくはずだ。能力が開発されるに従って視界が広がり、より遠く、より広く、より深いところまで容易に見えるようになっていくからである。そして想起力も高まる。つまり、世間一般でいわれる記憶力が高まるのである。」と述べています。
著者がマインドマップの開発を思い立ったのは、右脳と左脳の両方を使いこなすべきである、という大脳生理学の情報をきっかけに、「記憶を向上するために、最も重要なのは"関連づけ"と"強調"だ」という自らの大学での講義内容を実践したノート作りをしたことだと述べられています。
では、マインドマップ以前の箇条書きのノートにはどんな弊害があったのでしょうか。著者はその弊害を、
(1)キーワードが不明瞭
(2)記憶が抑制される
(3)時間の浪費
(4)創造的思考を抑制する
の4点であるとしています。
著者は、「マインドマップ」というネーミングの意味を、「脳の地図を描く」ことであるとしています。具体的には、一枚の紙の中心にテーマを描き、それに関連する情報・発想・アイデアを枝を伸ばすように放射状に描いていきます。中央に描かれたイメージから伸びる太い枝は「BOI(主要枝)」と呼ばれますが、これを探すには、
・テーマに対して、どんな知識が必要かを考える。
・一冊の本を作るつもりで、どんな章立てにするかを考える。
・目的をできるだけ具体的に思い浮かべる。
・テーマに対して、最も重要だと思われる分野を七つぐらい思い浮かべる。
・基本的な問いかけを最初の太い枝(BOI)に配してもよい。
という方法があると述べています。
本書の後半は、マインドマップを描く上での心構えとして、
・受け入れよ(ACCEPT)
・用いよ(APPLY)
・応用せよ(ADAPT)
の「3つの"A"」が挙げられています。また、マインドマップ作りのテクニックとして、
(1)イメージを強調する。
(2)関連づけを盛んにする。
(3)わかりやすく仕上げる。
(4)自分だけのマインドマップを追及する。
などの他、レイアウトのテクニックなどもあわせて紹介されています。
また、マインドマップ作りで陥りやすい罠として、
(1)にせもののマインドマップを作ってしまう。
(2)言葉よりもフレーズがよいと考える。
(3)乱雑なノートで、なぜ悪いのか?
(4)自分のマインドマップが気に入らない。
の4点を挙げています。
本書は、最近、同著者による別の著作などをきっかけにブームになったマインドマップに関する原点ともいうべきものであり、著者の熱意が伝わってくる1冊です。
■ 個人的な視点から
『人生に奇跡を起こす~』というタイトルは、何やらラピス・ペンダントなどのまがい物っぽいイメージを想起させてしまうので、私もトニー・ブザン氏を知らなければ本書を手にすることはなかったかもしれません。
その意味で、流行っている本のタイトルだけ真似ることのリスクは大きく、特に翻訳ものの場合は、元々真面目なきちんとした内容のものなのに、流行ものの軽薄なタイトルを付けたためにタイトルだけで敬遠されてしまうことになるのは非常にもったいないことだと思います。
■ どんな人にオススメ?
・最近マインドマップという言葉を知った人。
■ 関連しそうな本
トニー・ブザン (著), 神田 昌典 (翻訳), バリー・ブザン 『ザ・マインドマップ』
中野 禎二 『マインドマップ図解術―即効!仕事と人生の可能性を拓く』
トニー ブザン (著), 佐藤 哲, 田中 美樹 (翻訳) 『頭がよくなる本』
松山 真之助 『マインドマップ読書術―自分ブランドを高め、人生の可能性を広げるノウハウ』 2005年05月01日
川喜田 二郎 『発想法―創造性開発のために』 2005年08月27日
ウィン・ウェンガー , リチャード・ポー (著), 田中 孝顕 『頭脳の果て』
■ 百夜百音
【STARGAZER/OVERLAP】 杉真理 オリジナル盤発売: 1983
グリコのポッキーのCMで使われた「バカンスはいつも雨(レイン)」が有名な人です。いい曲だし、いいCMでした。
ポッキーといえば、「ポッキー四姉妹物語」(清水美砂(すなみ役)、牧瀬里穂(ちなみ役)、中江有里(こなみ役)、今村雅美( えなみ役))ですが、このCMは大ヒットして、映画化もされています。
投稿者 tozaki : 2006年05月07日 06:00
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