« OLたちの「レジスタンス」―サラリーマンとOLのパワーゲーム | メイン | 「ネットワーク経済」の法則―アトム型産業からビット型産業へ…変革期を生き抜く72の指針 »
2007年05月13日
朝4時起きの仕事術―誰も知らない「朝いちばん」活用法
■ 書籍情報
【朝4時起きの仕事術―誰も知らない「朝いちばん」活用法】(#843)
中島 孝志
価格: ¥1260 (税込)
プレジデント社(2003/11)
本書は、「仕事で二倍の成果を出せ」という要求に応えること、すなわち、「同じ時間で今までよりも二倍」仕事をすること、生産性を二倍にするために、著者自身が実践している「朝4時起きの仕事術」をまとめたものです。「朝の1時間は夜の2時間、3時間に匹敵する」といわれるように、著者は、朝4時起きで、午前中に8時間分の仕事を、午後でも8時間分の仕事をこなすことで、毎日人の倍の仕事をしていると語り、睡眠時間を6~8時間とる、「1日三分割法」を実践していると述べています。
第1章「こんなにあった! 『朝いちばん』だからできること、すべきこと』では、「成功する人」と「成功できない人」の間にあるたった一つの違い、すなわち、「いいと思った習慣をすぐに自分のものにできること」を指摘しています。
また、著者が4時起きの習慣を始めたきっかけが、ビジネスマンから「自由業」になったとたんに、徹夜で仕事をし、朝から寝る深夜族になってしまい、子供から「泥棒」と言われたショックであることが語られています。
さらに、朝の時間がパワーを発揮する理由として、「生理学的にはホルモンとの関係」であるとして、「副腎髄質から分泌されるアドレナリンと、副腎皮質から分泌されるコルチコイドという2つのホルモンが人を精力的にする」が、「これらのホルモンは夜明けから分泌され、午前7時頃にピークを迎える」ことを挙げ、「生理学的にも人間は午後10時頃に就寝して、『朝4時起き」をする」のが「心身ともに理想的なリズム」であると述べています。
この他、著者が「徹夜」をするときには、「今日は忙しくなる。徹夜だ。よし、その前に寝るから邪魔しないように」とまず短時間の睡眠をとり、その後朝まで仕事をすることをさすことが紹介されています。
第2章「これだけやればいい! 出社してから、『朝いちばん』にすべきこと」では、ビジネスマンにとって、片道1時間の通勤時間をどう使うか、そのために、「ガラガラに空いた電車乗るために早めに家を出たこと」を挙げ、片道1時間で年間240時間、30年続くと、7200時間、ほぼ丸1年分を何もせずにすごしていることになると計算しています。
さらに、朝いちばんの挨拶の重要性を、「あなたが若手なら、いつも元気よく挨拶するべきである」として、「朝いちばんの様子だけで評価は天国と地獄に分かれてしまう」と述べ、著者自身の例を挙げながら、「直属上司だけではなく、他部門の上司に評価されてこそ、一人前のビジネスマンになれる」と述べています。
そして、ビジネスマンが朝いちばんにやるべき仕事として、
(1)「重要な仕事」とは何か
(2)「緊急の仕事」とは何か
(3)「後回しにできる仕事」とは何か
という優先順位を決めるための3つのポイントを挙げています。
第3章「成功する人、しない人! その違いは『朝いちばん』の活用法にあった」では、「人間の体は正直で、疲れたときは体が動かなくなる。頭も回転しなくなる。それが自律神経のなせる業である」と述べ、「疲れていても、なんら感じない、まだまだ元気というのは、身体がタフなのではなく、疲れを感じるアンテナが錆びつ「いている証拠。自律神経まで調子がおかしくなっている証拠」であるとして、「至急、病院に駆けつけた方がいい」と述べています。そして、疲れを元から取るためには「生活改善に勝るものはない」として、「朝4時起き」を勧め、夜の付き合い(赤提灯コミュニケーション、接待)も自然とできなくなる、今時、そんなものは死語である、と述べています。
また、著者がこれまで会ってきた3万人の経営者、ビジネスマンの共通点として、ビジネスに成功する人は朝が早いことを挙げ、ある社長が朝早く起きることに込められたメッセージとして、
(1)早く仕事がしたい。
(2)遅れを取り戻せる。
(3)早朝出勤が習慣になっている。
の3点を挙げています。
さらに、朝いちばんの勉強会への参加を勧め、その理由として、「『朝いちばん』に勉強しようと考える人間とはどんな人たちなのか」を勉強してもらいたいこと、を挙げています。
第5章「『朝いちばん』の使い方で人間関係はこんなに良くなる!」では、日本企業を見たアメリカ人ビジネスマンが「どうにも理解に苦しむ制度がある」と語った、「なぜ能率のいいビジネスマンより、悪い社員の方の給料が高いのか」という残業代の問題について、彼が、「能率の悪い社員からはペナルティをとってもいいし、残業するなら、規定外労働としてデスクや電気、電話の使用料をとってもいいくらいだ」と述べたことを紹介しています。
さらに、著者が「Eメールの返信は夜にするものではないな」と思っていると述べ、その理由として、「夜のEメールは昼より、もちろん朝よりも辛辣」ことを挙げ、これを「朝と夜の違い」、すなわち「朝から頭を使いすぎてしまったために、夜の判断はあてにならない」ことであると述べています。
本書は、朝4時起きに踏み切れない人の背中を押してくれる一冊です。
■ 個人的な視点から
本書は、朝4時起きの効能を薦める本でありながら、その書評を夜の10時過ぎに書いているのは、なんだか矛盾しているような気がしますのでもう寝ることにします。
■ どんな人にオススメ?
・朝4時起きの習慣を自分のものにしたい人。
■ 関連しそうな本
中島 孝志 『仕事の道具箱』 2006年11月19日
フランク・ベトガー (著), 土屋 健 『私はどうして販売外交に成功したか』 2006年11月17日
行本 明説, 日本タイムマネジメント普及協会 『図解・仕事術 最強の時間力―タイムマネジメントの法則60』
Thomas A. Limoncelli (著), 株式会社クイープ (翻訳) 『エンジニアのための時間管理術』 2007年01月06日
アレック マッケンジー (著), 倉田 良子 (翻訳) 『時間の罠(タイムトラップ)―タイム・マネジメント20の鉄則』
■ 百夜百音
【僕と君の全てをロックンロールと呼べ】 サンボマスター オリジナル盤発売: 2006
『電車男』の主題歌を歌ったことで知られていますが、電車男といえば「アキバ系」、そしてアキバといえば牛丼「サンボ」を知らなければモグリです。つまり、「サンボマスター」とは、アキバの象徴である牛丼サンボの達人(またはサンボの店長)を表していると考えれば、彼らが『電車男』の主題歌を歌うのは必然であったと言えるでしょう。
ちなみに本当にメンバーたちが牛丼「サンボ」の常連だったという説もありますが、真偽のほどはどうでもいいです。
○参考「サンボファン.com」
http://www.sambo-fan.com/
投稿者 tozaki : 2007年05月13日 00:00
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.pm-forum.org/MT3/mt-tb.cgi/1363
