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2007年12月22日
味方をふやす技術―[よのなか]の歩き方
■ 書籍情報
【味方をふやす技術―[よのなか]の歩き方】(#1066)
藤原 和博
価格: ¥609 (税込)
筑摩書房(2002/01)
本書は、リクルートを経て、都内初の民間人出身校長になり、現在は杉並区立和田中学校の校長を務めている著者が、「スーパーサラリーマン」を標榜していた時代に、「[よのなか]の歩き方シリーズ」の一冊として著したものです。
第1章「心を通わせたいなら『ネガティブ・コミュニケーション』で」では、著者が会社員時代、泊りがけの研修の初日の夜に、「自分はどこから来て、どこへ行こうとする人なのか、3分以上の長い自己紹介をしてください」と働きかけたことを紹介し、自己紹介で、「自分は何ができなかった人なのか」という<弱気の>自己紹介(ネガティブ・プレゼンテーション)をしてもらうと述べ、「マイナス・イオンの法則」と著者が名づけた、「人間が持っているエネルギーにも、プラスとマイナスが引き合い、マイナスがプラスを引き寄せる磁石のような性質がある」と解説しています。そして、「人は、なにか自分が失ったものをバネにして生きている」と語っています。
第2章「『エネルギーを奪う人』から今すぐ逃げよ!」では、著者が「つきあわない方がいい人」として、
(1)ヨーガ星人:年賀状に「よろしく!」「がんばろう!」しか書いてこない人
(2)100%ソシキ星人
(3)カンリョウ成人
(4)アパルトヘイト星人:現場で仕事をしている人に対して、妙に色づけしたがる人たち
(5)ヤクショク星人:相手のヤクショクがわかるまで仕事ができない
(6)メイガラ星人:相手の会社のランキングが判るまで仕事ができない
など21の星人を挙げ、「21の成人はあなたの中にも住んでいるはずです。この21のキャラクターは、すべてあなたが仕事の主人公になることを邪魔します」と述べています。
第3章「愛情について」では、「ケータイもPCも、名刺も会議もテレビも新聞も、お葬式も結婚式もみな、人間同士のコミュニケーションを深めるための『手段』である」にもかかわらず、いつのまにか、「手段のためのコミュニケーション世界が生み出されてしまった」と指摘し、これらの道具(ツール)の使い心地がわかったら、「しばらく道具たちから逃げてみる」と、「意外と何てことないじゃあないか」と気づくだろう、と述べています。
また、個人として会食やパーティーで紹介を受けるときには、「自分を多少大げさに少し細かく紹介してもらえたほうがありがたい。なぜならその方が、紹介された相手方との間で話題を見つける糸口になるからだ」と語っています。
さらに、「『自分探し』で何年もモラトリアムするより、『もうひとりの私』を何人も持つほうが豊かになれる」と述べ、「2人の私が、ひとりであった私よりも多層的な人とのつながりをつくる」、「つながりの多様さと確かさは、幸福感の源泉だ」と語っています。
第4章「あなたを貧しくする『常識』を脱ぎ捨てよう」では、「20代から30代の変態期に、私自身は少なくとも3回ほど重症の病気にかかった」として、
・シゴト中毒症
・お買物症候群
・メニエル氏症候群
の「3つの病気の波状攻撃で、ついに私は正気に戻った」、「いったい自分の人生のオーナーは誰なんだっけ?」と我に返ったと述べ、「男というのはこんなふうに、3回くらい病気にならないと自分をビッグバンできない動物なのではないだろうか」と語っています。
また、「過去に成功した人のイメージを追っていくと、自分もその成功や幸福を疑似体験できるように思ってしまうバーチャル・リアリティ的な錯覚は、いつも"幸福論の落とし穴"だ」と述べ、「自分で生み出した新しい幸福論に基づいて、オリジナルな仕事スタイルを作っていかなければ、自分が幸福にはなれない」が、それを阻害する心理的な理由として、
(1)どうしても過去の歴史的なカッコイイ人のイメージが頭に残ってしまうこと。
(2)自分のオリジナルなカッコよさを求めて、独自のワークスタイルを作っていくことは、けっこう孤独でタフな仕事だという点。
の2点を挙げています。
さらに、「「私の息子たちは実に見事に家出電話を取るときの私の声の調子を真似する」、「幼児はこのようにパターン認識の天才だ」と述べ、子供にとって、「魔法のワンダーボックス」である「電話」に親が出る声に、「彼らは体中を耳にして反応する」と述べ、「だから、親の態度はこの態度として伝播するのだ。いでんするのではない。私たちの言葉と体の両方の調子(トーン)が、無意識にコピーされ、子供の言葉と体にペーストされてゆく」と語っています。著者は、「長男に、私が電話する姿を真似された日の夜」に、「会社を辞めよう」と決心したと語っています。
本書は、冒頭に、「味方をふやすためには、嫌われる覚悟も必要だ」と書いているように、決して社交術ではなく、むしろ、いかにして自らが人に対して接するべきかを考えさせてくれる一冊です。
■ 個人的な視点から
テレビを見ないし、いわゆるビジネス雑誌の類も知り合いが書いているところを立ち読みするくらい(それすらもあまりしない)という、社会人にあるまじき情報収集を怠っているためか、著者が、スーパーサラリーマンとしてテレビに出ていた時代というのを知らないのですが、最近ではこういうことを言う人はずいぶん増えているものの、まだ、会社員が外でものを言うことがはばかられた時代、こういう組織の中から突きぬけた人は、読む人に元気を与えてくれたのではないかと想像します。
■ どんな人にオススメ?
・人に嫌われたくない、という壁を超えて行きたい人。
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確か高田みづえがカバーしたのをカックラキン大放送か何かで聴いたのではないかと思うのですが、記憶が定かではありません。
投稿者 tozaki : 2007年12月22日 06:00
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