2008年03月15日
だから楽しい江戸の算額
■ 書籍情報
【だから楽しい江戸の算額】(#1150)
小寺 裕
価格: ¥1365 (税込)
研成社(2007/08)
本書は、「文化としての和算と絵馬信仰がリンクしたもの」であり、「和算の問題を解き、発表の場としての絵馬が利用された」、「算額」に関する本です。著者は、「これまでこのような形で算額を紹介した本はなかった」と述べ、「算額は江戸の文化が詰まったテーマパークといってよい」と述べています。そして、病気治癒への感謝を込めた算額を取り上げ、「算額は江戸時代のブログともいえる」と述べています。
第1章「見て楽しむ」では、福井県武夫市大塩八幡神社に報じられた「鶴亀松竹ノ絵附□算術一問」と題された算額を取り上げ、その答えが奉納者の竹寿75歳の長寿を祝ったものであるとして、「こんなハッピーな算額は全国でもここだけ」だと述べています。
第2章「作って楽しむ」では、著者が算額復元の仕事を通じて、「寺への説明、算額作製者への依頼、資金の問題」等をクリアする中で、江戸時代の人の努力を実感し、「江戸時代にタイムスリップしたよう」だったと述べ、「この復元を機会に筆者は二代目福田理軒を襲名」したとしています。
また、教育活動としての算額の制作について、「準備などがたいへんですが、生徒たちにとっては達成感や学ぶ喜びが得られるので、普段とは違った貴重な授業になる」として、関連する教科として、
・数学科
・社会科
・国語科
・技術科
・書道科
・美術科
・特別活動
等の科目を挙げています。
さらに、算額の問題については、「自作問題」と「過去の算額から復元」の方法があるが、学校の授業としては「自分の力に応じた問題で奉納を目的として作るのがよい」と述べています。
第3章「解いて楽しむ」では、鶴亀算を解く歌として残っている、「鶴問はば、頭の数に四をかけて、足数引いて二で割るべし。」という歌を紹介しています。
また、和算をテーマにした小説として、「和算系小説というジャンルもできつつある」として、中でも遠藤寛子著『算法少女』を「元祖和算系小説」として、近年復刊されたことを紹介しています。
第4章「算額雑感」では、長野県軽井沢町にある「数字だけで書かれた和歌の碑」として、
「四八八三十一十八五二十百万三三千二五十四六一十八三千百万四八四」
「世は闇と人は言ふとも正道にいそしむ人は道も迷はじ」
という歌を紹介しています。
本書は、和算と絵馬という江戸の魅力を楽しむチャネルを提供してくれる一冊です。
■ 個人的な視点から
「和算」という分野にも心惹かれるのですが、漢数字の乱れ打ちに腰が引けてしまいます。
和算のやり方を今のアラビア数字に馴染んだ人たちにもわかりやすく解説してくれる本はないものでしょうか。
■ どんな人にオススメ?
・文化としての和算に触れたい人。
■ 関連しそうな本
遠藤 寛子 『算法少女』
結城 浩 『数学ガール』
佐藤 健一, 和算研究所 『和算』
佐藤 健一, 牧下 英世, 伊藤 洋美 『算額道場』
深川 英俊 『例題で知る日本の数学と算額』
佐藤 健一 『和算を楽しむ』
■ 百夜百音
【Everything】 MISIA オリジナル盤発売: 2000
数年前に友人の結婚式の二次会で演奏しました。自分はギターだったので、ボイシングが面倒なこと以外はそれほど大変ではなかったのですが、ベースの人はたいへんだったと思います。終盤の畳みかけが楽しい曲でした。
投稿者 tozaki : 2008年03月15日 06:00
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