2005年01月24日
清渓川再生事業(1)
一昨年、大学院の課題研究でお隣の国、韓国に行った。ソウル市では、ちょうど市内を走る高架道路を撤去して以前そこにあり、今は鉄板で蓋をされ暗渠になっていた清渓川という小川を再生するという事業にとりかかっているところだった。
大阪にも多くの河川が都市部に流れている。これらの河川はかつての主要な都市交通であった舟運の名残である。市内のほとんどの川は戦後の焼け跡処理のため埋め立てられたが現在も道頓堀川、東横堀川などが残る。
清渓川の場合、環境再生のため行う公共工事であるというが、その環境がそれ以後長く保全されなければ、川はすぐどぶ川に、それこそ大阪の道頓堀川のような様相を呈するだろう。それには絶え間ない努力が必要だ。
事前の調査で高架道路の存続にあたっては、老朽化のため撤去もしくは建替えせざるを得ないことがわかった。いずれにせよ撤去しなくてはならないものらしい。その廃棄物はどうなるのか?また、都市交通はどうなるのだろう?人々の利便は?また、周辺の露天商の立ち退き問題の決着は?などなどの疑問点が浮かんできた。また先にこの清渓川再生事業を調査した日本の学識経験者はこれらを「サステナブルシティを目指す取り組み」と賞賛していた。そのように断言できる根拠は何なのか。すくなくともその時点でのわたしの認識・疑問点はその程度だった。大学院の課題研究として取り組むには十分すぎる内容になるだろう。にわか大学院生であるお気楽にもあらゆる段取りを教授にまかせきり、自分はろくに下調べもせずに、ソウルに向かう飛行機に飛び乗ったのだった。
投稿者 kamimaki : 2005年01月24日 13:02