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2007年06月10日

マレンマ州立公園の記事より

少し前の記事だが、EICネットの記事を読んでいると、イタリアトスカーナ州のマレンマ州立自然公園のことが書かれてあった。
http://www.eic.or.jp/library/pickup/pu070419.html

要約すると、
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マレンマ州立公園は、トスカーナ州南部の地中海沿いに位置し、1975年に設立。公園面積は約1万ヘクタール、その周りのバッファーゾーン(緩衝地域)も約1万ヘクタール。
豊かな自然と、伝統的な田園風景が公園の魅力。公園中央部には緑豊かなウッチェッリーナ山脈が走り、地中海に注ぐオンブローネ川の河口には、多くの野鳥が訪れる湿原が広がる。

ビジターセンターでは様々な質問に答えてくれるほか、物産も購入できる。公園の足は自転車で。
湿原に入るには、入場料(3ユーロ、約450円)が必要。
入場料収入は年間36万8000ユーロで、公園運営予算(約236万ユーロ)の約16%を占める。
これらの入場料は、公園内の清掃、修復、調査研究や保険にもあてられるという。

マレンマ州立公園のもう一つの大きな魅力は田園風景。州立公園と地元の農業団体の間では、2000年に全国にさけがけて公園内での農業に関する協定が締結。この協定では、農業を「生物多様性や公園の多様性を豊かにする要素」と位置づけ、農業への財政的な支援(補助、補償)、アグリツリズモの振興、地域の特産品の保全といった取り組みを進めていくことが盛り込まれている。
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この記事を読んで気をひいたのは、1ユーロ160円として、公園の年間予算は3億7700万円。こんなに大きな規模の公園運営を州がやっていることへの驚きがある。
日本でいうところの国定公園は都道府県が国に希望して指定を受け都道府県が整備、管理運営しているが、私有地が多く保全がすすめられない、予算が足りないなどの問題がある。
■教えてgooナショトラおじさんの環境Q&A
http://eco.goo.ne.jp/education/ntrust/nature/nature22.html

そんな中、わが国では国立・国定公園の指定及び管理運営に関する検討会議が昨年度から始まっている。新生物多様性国家戦略に基づき、これまでの国立・国定公園を見直し指定変更など大胆な改革に取り組む模様だ。
■環境省国立・国定公園の指定及び管理運営に関する検討会議
http://www.env.go.jp/nature/koen_kento/index.html

興味をひいてググってみたが、自然公園に関する基礎的情報がなかなか集まりにくいのを感じた。
まず予算や規模、担い手などの情報がみえると、これら検討会の会議のなりゆきも見つめていきやすい。なにより専門家ばかりの視点でなく、自然公園に関与する多数のステークホルダーの意見を広く求めてほしい。

環境保全活動に関するアクターがわが国でも増えてきた。しかし環境保全の仕事で食べていける(まったくボランタリーでない程度の)人は少ない。パークレンジャーが完全な人手不足だといいながら、予算もつけず、利用者への費用負担も利用上の義務も設けずに文句だけいっている場合も多い。

マレンマ州立公園の管理運営が適切かどうかまではこの記事からはわからないが、過去にイタリアを訪問したときに感じたことは、役所は比較的最低限のところまでしか手をださず、社会協同組合などNPOセクターが大きな担い手になって採算をとりながら社会費用を低減している社会と見受けた。
もちろんそのような形態に特段の「手厚さ」はないが、国民はそれをほどほどに感じているのかな、と思ったりもした。

個人的には都市に住むわたしは、「自然環境保全への支払いを積極的にすすめよう」と真剣に考えている。
日本の自然公園も、入場料をとりお土産を売ってよい。また私有地の所有者との関係改善も重要だ。たくさんの開発上の制限があるなか、土地所有者と環境保全セクターがwin-winになれる方法を総合的に考え出していく時期になっている。

■マレンマ州立公園(English)
http://www.parco-maremma.it/Inglese/index1.htm

投稿者 kamimaki : 2007年06月10日 09:16