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2008年03月30日

豆ご飯

子供のころ、この季節になると、豆ご飯をするのに、さやから豆を取り出すのを手伝うようによく言われた。

大人になってから見た豆ご飯のレシピはあとから混ぜ込むものが多い。豆の色はそのほうがいいのかもしれないが、母のは昆布と一緒に炊き込む豆ご飯だった。炊き上がりをさっさと食べないと色が悪くなるし豆の表面もしわしわになってくる。

なので出来上がり写真はありません。

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投稿者 kamimaki : 23:46

2008年03月28日

カナダの昆布

駐日カナダ大使の講演会へいくことに。

大使の話題に「よい外交官とすぐれた外交官」というのがあった。
よい外交官は国益を守るために活動する。
すぐれた外交官は、より広い国々の益になるために活動する。
とのことであったように思う。

大使の今訴えたいことは、自由貿易協定の締結である。カナダにも日本にも益があることだという。もちろん農業は、ほかのどの産業にもない独特の課題をかかえていて、それはカナダも日本も同じだという。

大阪農業は軟弱野菜の供給を主とする近郊農業であるが、そうはいっても自由貿易協定でカナダの市場に入り込むには食文化の違いに大いに差異がある。大阪のふきや若ごぼうは美味しいけど、カナダにそれを食べる文化はないんだなあ。

逆に日本には、洋食文化が食卓におおいに普及していて、カナダの農産物を受け入れる準備はできている。これは日本側の勝ち目の薄い分野であることは明らかである。また、単品でもコンブの市場は注目されるんではないか。大阪はコンブ加工と流通の拠点的要素がある。この冬の北海道コンブの不漁は、年末の贈答市場に多いに影響を与えた。カナダでは先住民の食文化に子持ち昆布が用いられるというが、ほとんどのカナダ人は昆布を食べたりしないのではないか。カナダの昆布が日本に持ち込まれれば関西の老舗がどんな反応を示すだろうか。

自由貿易協定の前に、日本は自国の食文化の継承や普及にまったく後手であったことが悔やまれる。しかし戦後の学校給食による急速な洋食文化の導入などは、ある意味避けられなかったことなのだろう。

この巻き返しに、自治体として取り組めることがたくさんあるんじゃないだろうか。そんなことを考えさせられる講演だった。日本食はエキゾチックであるだけでなく、ヘルシーである。ひょっとすると、わが国の地方農政の現場にいる職員こそ、すぐれた外交官の素養が求められているのかもしれない。

投稿者 kamimaki : 22:56

2008年03月21日

リスクマネジャ

大阪大学の主催する講座をこの1年半受講していた。テーマは環境リスク管理。30単位取得で日本リスク研究学会の認定リスクマネジャになるという。
前職が廃棄物管理が担当であったし、今の仕事も環境改変にかかわりの深い公共事業部門なので、たいへん興味深く受講できた。

ところが、阪大でも工学部の講座である。化学物質など法制度面では理解できても、そのリスクを定量化したり評価したりというのは、なかなか素養のない自分には難しい講座だった。
修了を前に面接を受けたのだが、一番心に残ったのは、と問われ、少し考えたのち、やはりリスクコミュニケーション論で学んだ「共考」ということだろうと思った。

行政にいると、基本的に住民は何も知らないから、教えてあげる、という立場に立ちやすい。
実はこの科目、演習などでロールプレイをすると、住民側からは「わかりやすかった」「納得できた」というお褒めをいただけたのだが、評点はからかった。納得させることがリスクコミュニケーションの目的なのではなく、相互作用、すなわち共に考えることが求められるので、住民をわかったような気にさせることは、本当の意味でリスクコミュニケーションとはいいにくいのかもしれない。

20日に修了式をかねた研究発表があり、化学物質のリスク評価のレポートでつまずきまくって結局よくわからなかった「PFOA」という化学物質が淀川水系の河川水に多く検出したという、2007年5月の報道を契機とした一連の行政コミュニケーションなどを事例に発表をした。

この化学物質については、ほとんどの水道局等は、濃度からいって特に問題はないレベルという国の見解を引き合いに、住民を安心させようとする情報発信がとられたが、この物質が今、米国の環境保護庁(EPA)と世界的メーカーのグループの間で問題にされ調査研究がされていることについてふれたのはわずかだった。

その後大阪府・市は地下水の汚染源になっていたメーカーに指導を行うところまでを報道資料にしており、その際にメーカーがEPAの指導により本物質を使用全廃に向けて取り組み中であることなどを広報している。

わたしが注目したのは、EPAの消費者に対するコミュニケーションで、日本の場合は、このような情報発信が行政側から積極的になされていないのと、情報源が偏在しており、市民生活に身近な自治体レベルで情報収集を独自に行い公表し、消費者に対して行動をするにしろ、しないにしろ、考えるきっかけをともに持つことができたんではないか。

そういう問題提起をしたものである。
(このほか、ちょっとだけ大阪府の寝屋川水系改修工営所の行政コミュニケーションの例なども紹介させてもらった。さらに前進をすすめていければいいのではないか、と思う。)

発表後、PFOA,PFOSについては国内でも小数の科学者しか情報を持ち合わせていないので、このような報道の機会があると突然に対応を求められる行政機関は大変である、とか、大阪府の化学物質管理担当は、国内の自治体でもよくリスクコミュニケーションがとられているほうであり参考になっている、などの声もかけていただいた。
自分自身、現在の職などからいえば、こういうテーマで人と語り合うこと自体稀有なことであり、非常に貴重な機会であった。

講座をご紹介いただいたM先生、講師の皆様、励ましてくださった受講生の皆様、ありがとうございました。

投稿者 kamimaki : 00:18

2008年03月02日

ムンク

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過日神戸へムンクの絵を見に行った

ムンクといえば、「叫び」など捩れた陰鬱な絵が思い浮かぶが、かつて京都でみたムンクの絵の印象は、性的なモチーフと灰色に黄色など色彩に強いメッセージを感じたような気がする。
神戸のムンク展は、ムンクの装飾画家としての側面にスポットライトをあてた意欲的な展覧会で、今までムンクという画家に抱いていた印象ががらりと変わる会心の企画展だった。

企画展の最後の展覧室は、ムンクの最晩年に、オスロ市役所を装飾するためにムンクが描き下ろした労働者の絵の数々だった。雪下ろしをする男たちであり、手にスコップを持つその目はまっすぐと画家を見ている。ところが、この着工は遅れ、市役所から正式にムンクが装飾画を依頼されたとき、すでにムンクは自ら老いすぎていることを嘆いたのだそうだ。

それにしても、ムンクが描いた装飾画を食堂に配したチョコレート工場の従業員は、幸せに違いない。このほか、オスロ大学の講堂などにも、ムンクの絵をみることができるらしい。
求愛する男女を描いたために子ども部屋に飾られることのなかったリンデ・フリーズの果樹園の緑の豊かさ、生き生きとした筆致。

ムンクといえば「叫び」、という方に、ぜひ見てもらいたい展示であった。
3月末日まで。

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投稿者 kamimaki : 20:10

2008年03月01日

何もないときのクッキー

人からストレスが溜まっている、と聞くと、なんと声をかけたらいいのか、わからなくなる。自分自身があまり溜め込まないタイプ。もし自分が一番ストレスが溜まる原因を無理にあげるとしたら、コミュニケーション不足を感じるときである。とくに家族との会話が少ないときは完全にまいってしまう。しかし子どもたちもお年頃で、以前のように何かにつけて「お母さん、お母さん」ということはなくなってきた。休日もお昼を過ぎると誰もいないことが多くなった。なんだかさびしい。

ここのところ、特に会話が途絶えていた長男から「甘いものが食べたい」とのつぶやきが聞こえてさっそく台所をごそごそ。小麦粉、マーガリン、卵、砂糖だけでできる手作りクッキーを即席で。

即席なので分量は目分量である。
まずマーガリンはふたに225gとある。それで半分をナイフですくってボウルへ。砂糖は甘さ控えめで、大さじに山盛りで4杯。だいたい80gになる。これを小分けにしながらすり混ぜる。

そこへ卵一個。全卵をいれると、中心がややふわっとしたものになる。カリッとしたいときは卵黄を2個だが、卵白が余るのでほかに使い道を考えないといけない。さらに混ぜる。

小麦粉はこれも大さじで5杯、ただし、この盛り加減は混ぜながら調整する。たねが「ぽて」という状態が頃合だ。好みでバニラオイルを少々。ココアを入れてもいいし、炒って砕いたナッツやレーズンもいいが、何もないときのクッキーというレシピなので何もいれない。

オーブンを180度にあたためて、上下の皿にシートを敷き、スプーンですくったたねを、ぽて、ぽてと間隔をあけて掬いおく。これを25分。

見た目は悪いが、会話が生まれる手作りのおやつ。わたしの魔法のストレス解消法である。

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投稿者 kamimaki : 16:12