2007年01月05日

大阪府廃棄物処理計画(案)パブリックコメント募集

大阪府では計画期間を平成22年度までとする廃棄物処理計画(案)を発表し、本日からパブリックコメントの募集を開始している。
http://www.pref.osaka.jp/waste/keikaku/iken/index.html

前期計画の平成17年度の達成状況は、産業廃棄物が項目としては全て目標達成しているのに対し、一般廃棄物は排出量がすでに平成22年度の最終目標を達成している一方、再生利用量の達成率は66%と低調な結果だった。このバランスを欠いた結果についての分析はあまりできていないが、少し自前で考察してみる。たとえば新たな目標設定において、一般廃棄物排出量削減の目標は今後の5年間においてもわずか8万トンに設定したに過ぎず、府民一人当たりで言えば、一日わずか25gの減量目標ということになる。

それに対し、再生利用量の目標はどうか。この5年間での再生利用量の増加目標は43万トン。府民一人あたりでいえば、燃えるごみ等から、今よりさらに、一日134gの分別をしなければならないが、4人家族だと537g。努力をしている世帯からみれば、これ以上何を努力したらいいのかわからなくなるような数字になる。これを達成に近づけようと思うと、ほとんど分別を意識していない層への働きかけがどれほど重要かがわかるだろう。

もちろん家庭ごみだけが一般廃棄物ではない。オフィスで出る紙ごみなどは、まだまだ大きなターゲットポイントであるし、スーパーの惣菜売り場から出る食品廃棄物もまた大きな重量をしめる再生利用可能な循環資源だ。どのようなフィールドにターゲットを絞って具体的なアクションにつなげるかが計画達成の重要なポイントになる。

これらの行政計画は、たとえその内容が府民や事業者との連携をうたっていたとしても、なかなかそれらの直接のステークホルダーに計画の目標が伝わらないジレンマがあると感じていた。荒っぽい数字を並べたが、せめて府民意見の募集という段階にあたっては、より噛み砕いたコミュニケーションの手法がとれないものか、と考える。例えば「では、私たちは何をしなくてはならないの?」と、自然に身を起こすような数字を具体的にあげ、計画本体に加えビジュアルな概要版をつくるなど、それほど難しいことではないと思うだが、たいていこのような媒体が用意されるのは、全ての計画が固まってしまったあとなのだ。

それからもう一つ、この計画に関していえば、モニタリングによって十分捕捉されていない再生利用量を高い目標で維持しつづけることの困難さがある。たとえば先日も新聞で報道されたが、ペットボトルやアルミ缶などの持ち去りの実態把握などがされていないことによる府民からのリサイクルへの協力が実績数字に反映されていないことがあげられる。
行政のみならず大阪府民はこの辺は非常にニュートラルな考えをもっているようで、持ち去った人々がそれで生活できるなら構わないという考えを言うひともいる。このブログのテーマはサステナブルガバナンスなので、こうした地域性や、福祉的な文化をもった市民性を考慮した政策立案のありようについても、いずれ考え実践したい。

まずは、府民がリサイクルに関してどのような生の声、実感をもっているかを知り、それに沿った戦略を策定していくこと。あやふやなモニタリングの数値や目標値を使うよりも、インタビューや持ち去りごみの追跡など、そのほかの調査手法を補足的に行い、広く計画に反映し、それを府民にわかりやすく説明し、さらに意見を求めていくことが望まれる。

投稿者 kamimaki : 12:36

2006年09月26日

亜臨界水による再資源化プラント見学会in大阪府エコタウン

私が研究会の主査の一人をしているKNS循環研では、環境技術も研究のテーマの一つになっています。今回は、同じく主査の三宅さんのご尽力とKNS会員の近畿環境興産田中さんのご協力で、最新の環境技術を駆使したプラント見学企画が実現しました。
KNS非会員の方も参加可能です。ぜひご見学ください。

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第12回KNS循環型社会研究会
「水のチカラで資源を創る-
   亜臨界水による再資源化プラント見学会in大阪府エコタウン」
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第12回KNS循環型社会研究会では、安全で環境にやさしい水を反応溶媒とする亜臨界水反応を
今後の廃棄物再資源化のコア技術として捉え、21世紀COEプログラム採択拠点リーダー大阪府立大学
吉田弘之教授と共同研究を行っておられる近畿環境興産株式会社様の亜臨界水による再資源化プラントの
見学会を行います。

本プラントでは、亜臨界水反応を利用し、化学工業、機械・金属・鉄鋼業など様々な業種から
排出される有機塩素系廃溶剤等を脱塩素化し、アルコール、有機酸、塩化ナトリウム、低級燃料油など
に分離・分解し、工業原料として製造する脱塩再資源化システムほか、同システムから回収される
メタノールと動植物性油脂製造時に発生する精製残渣等から、亜臨界水反応によりバイオディーゼル
燃料を製造するシステムが稼動しています。

また、本プラントは大阪府エコタウン事業としても全国から注目をうけているものです。
http://www.epcc.pref.osaka.jp/junkan/ecotown/
この機会に、ぜひ、最先端の環境技術を、その目でお確かめください!

■日時:平成18年10月21日(土) 午後3時~5時
■集合場所及び時間(タクシーに分乗):南海本線石津川駅改札午後2時40分
■場所:近畿環境興産株式会社堺SC工場
  大阪府堺市西区築港新町4-2-4
   http://www.rematec.co.jp/about/about.htm
   (堺SC工場の地図のアイコンをクリックしてください)
   ※ 南海本線石津川駅からタクシー10分
■研究会内容:
 (1)亜臨界水による再資源化事業について
           近畿環境興産株式会社 取締役統括本部長 田中靖訓氏
 (2)亜臨界水による脱塩再資源化及びバイオディーゼル燃料製造プラントの見学
■会費 500円(KNS運営協力金として)
  ※工場までのタクシー代金については各自で精算してください。
■申し込み
 第12回KNS循環型社会研究会への参加申し込みは下記フォームから、
 「10/21循環研参加」と明記の上お申し込みください。
 http://kns.gr.jp/eventform/
■交流会
 交流会を南海本線石津川駅周辺の居酒屋で行います。参加費:実費精算
 ご希望の方は、上記フォームの交流会参加希望にチェックをお願いします。

投稿者 kamimaki : 08:16