2008年07月09日

分科会ミーティング報告

大阪府庁新別館北館で、関西分科会のオフラインミーティングを開催しました。

まず、コーディネータ役の山中さんの落語のお師匠さんのお話からヒントを得た思考を柔軟にするワークからスタート。

たとえば自治体、というキーワードから連想できるワードを並べ、それとは相反するワードを列記。意外な組み合わせから、自治体というものを違った見方で検証する、という演習をしました。

思ったようにキーワードがでてこなかったり、やり方を間違えたり、というご愛嬌もあって、発想に広がりがでてきたところで本題「100年後の自治体を考える」というところをグループで話しあいました。

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100年後にはなくなっているだろうもの、なくなっているべきもの、そして必要なもの、残っているべきものを、2グループに別れ検討しました。

わたしのグループ「茶花&テレビっこチーム」のシートは、見る間に埋まっていきました。
そのなかから自治体に関係するものを取り上げていくと

●なくなるもの、なくなるべきもの
 公的年金→破綻しているにちがいない
 境界(国・行政・民族)
 都道府県庁
 区以外の政令市の本庁
 公営住宅(住宅ストックは十分)
 公立の工業高校(いずれ企業のテクノスクールへ。欲しいところに人材を供給できていないため)
 公共の宿(民業圧迫で地域の観光をだめにする)
 公務員という職種(警察的なものをのぞく:異論として保安官制度など民でもできるのではという意見も)
 公選の首長(シティマネージャーのような制度に)
 間接民主制(→上記の異論:電子投票などで直接民主制が可能になるのでは)
 戸籍制度(いまや信憑性がないうえ、運用にコストが異常にかかっている)
 今の社会の流れとして年号序列、終身雇用に実力社会がとってかわる
 できるのにしない人・やらない人(今よりも生産性の高い社会になっているから)
 
●あるもの・必要なもの
 社会企業(行政の縮小を受けて拡充する)
 少人数の議会(シティマネージャーとセットで。マネジメント改革が自治体に起こることから。)
 健康保険や生活保護などのセーフティネット
 住民が世の中のしくみを学習する場(大学):民でもよい
 ご町内(エリアとしての)
 デジタル化によりむしろ手作業に価値が見出される社会となり、公的支援抜きで伝統産業が復興する

ざっとあげただけですが、もう一方のグループからも、「税金はなくなっているかも」「移動手段(技術)の変化で高速道路がなくなっているかも」などの大胆な意見がでていました。これらは分科会の集約した意見ではなくブレインストーミングであり、感覚的、定性的な意見交換でしたが、なくなるためには表裏一体の問題解決が不可避であり、また、残っていくものの多くは、実施主体を選ばないニュートラルな意見が多く感じられました。

社会問題の解決の主体は、行政だけの守備範囲ではありませんし、おかませ行政ではなく住民が主体的になってさまざまな知恵を出し合う100年後の自治の姿がうっすらと描かれていったように思います。

今回フリードマンの著作を参考図書としていたのですが、ふだん何気なく使っている「自由」ということの意味を考えざるをえませんでした。自由と平等はジレンマの関係にあることや、行政が今一生懸命取り組んでいることの大半は、対象をぼやかしていたり、目的がずれてきてしまっているという指摘には耳が痛いものがありました。

それをこういう形で自由討議すると、今~しなければならないというあせりというより、行政職員だけはないこのメンバでゆるやかに「こっちのほうだね」「たぶんね」といいながら、歩いていけるような気がしました。

山中さん、ありがとうございました!

投稿者 kamimaki : 01:35