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25:銃社会と学校


 二月のある日、娘が週末に通っている日本人学校から一通の手紙が来ました。校長先生名で「児童・生徒の学校への所持品についてのお願い」と書いてあります。生徒が学校にオモチャの銃を持ってきて、友だちを撃ったのだそうです。撃たれた方も怪我というほどではなく、当たったところが赤くなった程度。たぶん昔で言う「銀玉鉄砲」か今で言う「BB弾」だったのでしょう。福岡でも男の子たちがよく遊んでいたオモチャです。日本でならほとんど問題にならないようなことなのですが・・。

 「学校の管理不行き届きと従前の認識の甘さを深く反省するとともに、皆さまにお詫びする次第であります。」と、校長先生のお手紙はひたすら真剣です。「銃がいつでも手に入るアメリカ社会では、安易に他人に見せる事、外に持ち出す事、ましてや他人に向け当てるなど許されるものではありません。」と厳しく切々と訴えておられます。私たちもそれを読んで、「なるほど、そうなのか」と認識を新たにしたところでした。

 このことを在米経験の長い方(二児の母)にお尋ねしたところ、「アメリカの学校でそんなことやったら、即刻退学よ。」「学校だったら退学で済むからいいけど、治安の悪い変なところでやってたら、(本物で)撃ち返されて殺されてるわね。」(!!)

 オレゴンでは、先年の高校銃乱射事件以来、すべての学校で「ゼロ・トレランス・トゥ・バイオレンス(暴力は一切容認しない)」という原則が確立されました。身体的な暴力のみならず、言葉の暴力も一切学校には入れないということです。すなわち、「死ね」とか「殺す」とか人に向かって言ったら、それだけで退学です。(日本の中学生はほとんど退学ですね。)汚い言葉(四文字言葉)を言ったら停学。先生は、体罰は絶対にふるいません。どんなに生徒が小生意気な口をきいても手は出さない。そのかわり、停学・退学などの処分が厳格に行われています。おそらく、退学になっても他の学校に転入学することは可能なので、立ち直りの機会もそれなりにあるのだと思いますが・・。

 というわけで、娘には「汚い言葉や乱暴な言葉を使っちゃダメよ!」と母親が口を酸っぱくして言っていました。幸いなことに、英語のボキャブラリーがまだそこまで広がっていなかったようなので、心配する必要はなかったようですが。それに、女の子は、アメリカでもやっぱり乱暴な口をきくことは少ないみたいです。

 そんなことを考えていたら、今日、ミシガン州の小学校一年生(6歳!)の男の子が、学校で、同級生の女の子を拳銃で撃って殺すという事件が発生、全米を震撼させました。カミさんがニュースを聞いてビックリして、携帯に電話してきました。私も、ニュースを見て頭を抱えてしまいました。本当に、シャレにもなんにもなりません。

 


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