27:日々是冒険
外国で暮らすということは、毎日が多かれ少なかれアドベンチャーです。暮らしに慣れてスムーズに暮らせるようになっても、油断は禁物。何か予期しないことが起こると、私たち外国人は対応力に乏しいため、いきなりピンチになります。最近、こんなことがありました。
【たいへん!!車から煙が!】
有珠山ならぬ我が家のフォード・トーラスが噴火してしまいました。火曜日、大学にいた私の携帯に妻からSOS。「エンジンから煙が出てハンドルが動かなくなった!」とオロオロ声です。高速から降りて、車を路肩に停めているとのこと。とりあえず、妻も娘も無事ではあると。AAA(日本のJAFに相当)に電話して助けによこしてくれ、というので電話すると、妻は会員になっていないので有料だと抜かします。わかったから早く助けに行ってくれ、と頼んで電話を切りました。
実は私はそれから授業だったのですが、そんなことは言ってはいられない。なんとかして助けに行かないといけない。が、はたと困りました。妻たちが「遭難」しているのは大学から10キロは離れたところ。とても歩いていける距離ではありません。私の車はそこで煙を噴いて、ダウンしています。とりあえずタクシーに電話。「20分かかる」と言うのを「早くしてくれ!」と言ってイライラしながら待ちました。
ふと思いついて知人に電話すると「私、今から出れますよ」という有り難いお言葉!! 雀躍してタクシーをキャンセル、拾ってもらって現場に向かいます。途中、再度娘から電話があり、AAAはまだ来ないと言います。よく聞くと私がAAAに指示した場所が間違っていたことが判明。そりゃあ来ないはず。私も相当慌てていたようです。
高速の出口の近くの道路端に、我が愛車が停車していました。傍らに妻と娘の姿!ようようたどり着きました。エンジンをみるとラジエーターが沸騰しています。加えてハンドルのパワステが完全に死んでいました。突然ハンドルがメチャ重たくなって、対向車線にはみ出しそうになったと妻が言っていました。エンジンは過熱していますが、とりあえずは動きます。近くのガソリンスタンドに修理工場があったのを思いだし、そちらに持っていきました。2分くらい走らせただけで、メカニックがボンネットを開けたとたん、蒸気が舞い上がりるような状態でした。
ファンベルトが一本切れ、冷却水ポンプが壊れていました。そういえば、ここのところエンジンから異音がしていたのを思い出しました。あれは、ポンプの調子がずっと悪かったということだったのだとこの時知りました。
知人に再び我が家に送ってもらい、無事「遭難現場」から帰還することができました。その後、車のオーナー(私)がユーザー(妻)から「整備不良」を厳しく咎められたことは言うまでもありません。早く点検に出しておけば良かった。とほほ。
外国暮らしでは、日々の細々とした用事を足すのに、日本にいるときの倍は手間がかかります。英語が通じずに、用が足せずに終わってガッカリすることも結構あります。だから、つい「どうしてもしなければいけないこと」以外は億劫になってしまいがちです。車の不調には気づいていたのですが、代わりの車がないこともあってつい放置してしまい、身重の妻を危ない目に遭わせてしまいました。
今回の収穫は、娘の活躍でした。「遭難現場」の近くの病院のオフィスに駆け込んで「電話を貸してください」と頼んだり、妻の通訳をしたり、思いがけぬ戦力となってくれました。妻はAAAを待って車の側にいなければならなかったので、娘が伝令役になって車と電話の間を往復してくれたのです。今度、ご褒美をあげないといけません。
とりあえず、色々ありながら元気にやっています。歯痛に耐えかねて歯医者に行った話は、またこんど。