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5:バナナなめくじ
馬場です。ただ今、米国の運転免許取得に奮戦中!なにせこの国では車がないと何もできません。大学の中に住んで寮と教室と図書館を往復するだけの仙人暮らし(個人的には嫌いでないのですが)をするのならともかく、家族と暮らすためには車が絶対に必要です。
というわけで本日、運輸局(DMV:Driver and Motor Vehicle Services)に行って参りました。
さて運輸局に行って、番号札をとって呼び出されるのを待ちます。ロビーは雑多な人たちで大にぎわい。隣のおじさんたちは、どうやらスペイン語で話しています。自分の番号が呼ばれたので窓口へ。この国で働いていればソーシャル・セキュリティのIDがもらえるので諸事物事が簡単なのですが、勤労できない留学生の悲しさ、パスポートやら学生証やらアパートの賃貸契約書やら、生年月日と住所が確認できる書類を申請書と一緒に出さなくてはいけません。窓口のおじさんが愛想良く「Good!OK,OK!..」と調子よく受け付けてくれて、ホッとします。「書類不備」でハネられるのが一番怖かったですから。
ホッとしたところで、その窓口に変わったナンバープレートが掲示してあるのに気がつきました。「バナナなめくじプレート 2,500ドル(BANANA SLUG PLATES $2,500)」と書いてあって、オレゴン州のナンバープレートの上に真っ黄色の巨大な「なめくじ」が這っているナンバープレートが「どん」と置いてあります。(ふーん、いろんな柄のプレートが選べるんだ・・)と感心して眺める私。
(バナナ色のナメクジって、オレゴンのどっかの名物なのかな?)
・・などと考えていると、窓口のおじさんと目が合いました。
おじさん、ニヤッと笑って「That's my joke!(冗談だよ〜ん!)」
完全に、虚を衝かれました。吹き出しました。爆笑を押さえるのに窓口で悶絶しそうになりました。た、たまりません。席に戻ってハァハァ言っていました。
しかし、40年近く人間をやってきて、役所の窓口でこんなに「笑かして」もらったことは初めてであります。こうやって「笑かして」いただいた後は、それまでよそよそしく冷たい感じだったDMVのオフィスが、なんともフレンドリーなものに見えてくるから不思議です。おかげさまで、知識テスト・視力検査ともに何事もなく済み、無事仮免許証をいただいて帰ってきました。
日本の役所も、堅いばかりが能ではないですよね。「役所」という「怖いところ」に来るので緊張しているお客様(住民の方々)の気持ちをほぐすために、下品に堕さないユーモアというのもあっていいのではないでしょうか。(すぐには無理でしょうが。)でも、この「バナナなめくじ」のおかげで、私には「DMVって良い役所じゃん!」という印象バッチリです。アンケートがあったら高いポイント付けると思います。「バナナなめくじ」ナンバープレートは、下品に堕さず、仕事の邪魔にならず、考えてみれば結構レベルの高いジョークかな、という気がいたします。
【おまけ・役に立たない豆知識】
米国の車両ナンバープレートは州毎に異なる色柄入りです。当地オレゴンでは樅の木がそびえているヤツと幌馬車の図柄かのどちらか。ナンバーというと絵柄つきなので「バナナなめくじ」という発想が出てくるのかもしれません。さらにちなみに、お金を出せば、好きな文字・番号を「買う」こともできます。自分のイニシャルとか好きなものとか。ただし、公序良俗に反するような言葉(FUC○とかそんなの)はいけません。
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