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2005年04月02日

公立保育園の民営化

今夜(4月1日)、地域に住む知人が「署名に協力をお願いしたい」と訪ねてきました。
ただ事ではない雰囲気がありました。
そのペーパーに目を通すと、
「保育を充実させる岡山市民の会NEWS」(取りまとめは岡山市職員労働組合)と
「どの子も健やかに育つまち・岡山市を目指して 
経済効率優先の公立保育園の民営化ではなく
岡山市の保育の充実を求める陳情書」(保育を充実させる岡山市民の会)というもの。

陳情主旨を一部抜粋しますと
「岡山市内には現在55の私立保育園と43の公立保育園がありますが、その中で公立保育園が果たしている役割は、障害児保育など専門性が高い保育とともに、バランスのとれた人員配置で一定の水準以上の安心感のある保育を提供し、岡山市全体の保育の水準をつくっていることです。公立保育園の民営化は、特色ある私立の保育に対し、どの地域でも安心感のある公立の保育を受けられるという市民の選択肢をなくすことであり、同時に岡山市全体の保育水準の後退につながりかねません。
 子育ての孤立化、虐待、障害児保育へのニーズの高まりなど、子どもたちと子育てをする親の置かれている状況は地域の中で公立保育園がもっと役割を果たしていることを求めています。今岡山市のなすべきことは、市民の財産である公立保育園を民営化することではなく、公立保育園を活用し地域の子育て支援を広げていくことです。」

学校給食の民営化や児童福祉施設の民営化論議を思い出しました。
まったく同じ論議のようにも思えます。

公立は安心できて民間は安心できないという思い込みが
先に刷り込まれていて滑稽にも見えます。
官制なら安心できるという神話がまだ生きていましたか。

病院、学校等に代表される非営利団体に官と民がありますが
比較してどうでしょうか。

延長保育をはじめとした多様な保育ニーズが存在しますが、
現在それらに対応しているのは圧倒的に民間の保育園です。

市民の財産を民営化するなという主張ですが、
建物のことなら民間にも多くの補助金を出していますから、税金を使っていることに変わりはないでしょう。民間といっても現在は株式会社には認められず社会福祉法人という非営利団体にしか認められていません。
個人的には株式会社にも大変興味を持っていますが・・・。
また、公設民営という手法もある。

サービスのことなら、官民を隔てる何もありません。
民のほうが柔軟で劣悪な保育サービスを提供するようでしたら
その保育園は潰れます。保育サービス向上へのインセンティブがあります。
一方、官は絶対に潰れることはありません。

職員のことなら、公務員にリストラはありませんから他の園に異動すればよく
退職して民間へ移れということはありえません。

市民の財産つまり大切な税金を使うわけですから
であればこそ、まじめに経営を考える必要があるのではないでしょうか。

認可外保育園でも素晴らしい保育を実現している園を知っています。
認可外ということはほとんど補助金は無いに等しいわけです。
しかし多様な保育ニーズに対応するために必死で頑張っておられます。
関係者の方がおっしゃいますが「いつでも満足度調査をしてくれたらいいです」と。
「地域の子育て支援」こそ、公立限定ではなく
このような方々にお任せするべきではないかと思います。

私の記憶が正しければ
園児一人当たりの公費の支出額は月額で、市立が11万円、私立が8万円、そして認可外が500円くらいだったと記憶しています。桁が二桁否三桁も違うのです。

民営化の民とは社会福祉法人です。
国の規制緩和で株式会社の参入も認められました。
まだまだ委託は広がっていませんが、
私は保育サービスにおけるよい競争ができるのではないかと
実は期待をしています。

さて、我が家を訪問された地域の方にはきちんと説明しました。
かなりの一方的な情報を信じておられました。
私の説明に、まったく知らなかったと驚いておられました。
組織の運動論の中での活動でしょうが、
正しい情報を伝えていただきたいものです。

投稿者 tajiri : 2005年04月02日 02:20

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